こんにちは。
念のため,これから書くことは中学校や担当の先生を批判しているわけではありません。誰にでも間違いはありますし,とくに社会科は毎年毎年大量の変更点があって追いつくのも大変な科目です。大切なのは,間違いを認めて訂正していく姿勢でしょう。
私にも間違いはたくさんあります。
先日あった近所の中学校の定期テストの社会科の問題に間違えがありました。
問いの正解は「大宰府」です。
「大」の字を書いて「だ」ざいふです。
現在の太宰府天満宮は「太」の字を用いています。しかし,歴史用語として登場する「大宰府」は「大」の字を用いるのが正しいですし,教科書の記述もそのようになっています。
私もこの教室の生徒たちに,「だざいふ」は「大宰府」と「大」の字を書くから間違いないようにしてねと教えています。
ところが,定期テストの模範解答は「太宰府」となっており,実際に「大宰府」と正しい答を書いた生徒が「△」にされていました。
教室の生徒たちに,中学の先生に教えてあげるように話しましたので,学校でも訂正してくださることと思います。
中学の先生が悪いわけではなく,誰にでも間違いはあるから責めてはいけないよとも,生徒たちには伝えました。
こういうとき,しっかりと学校の先生にお話できる中学生がいたとしたら,大変に立派であると思います。
大人にしっかりと物事を伝えられる,物おじしないで目上の人と会話をできるのは,人間として成長している証でしょう。このように人間として成長しているのであれば,その一環として勉強もできるはずです。
小学生,中学生のうちだと,必要以上に大人を恐れているような子どもも存在します。逆に,大人をなめてかかっているような子どももいます。大人と適切な距離感で接している子どもは,やはり賢いことが多いと感じます。
中学校の先生の間違いを指摘することは,まだまだ難しいかもしれません。
それでも,一歩一歩できるようになっていく,考えて考えて言葉を選んで伝えてみる,そうした積み重ねが子どもたちを成長させていくでしょう。
学校での用事に限らず,「大人」に対して用件を伝える必要がある場合に,何でもかんでも親御さんがやってあげるのではなく,ときにはお子様ご本人から連絡を入れさせるといいかもしれませんね。
では。