こんにちは。
先生方にも通知表があったとしたら,結果として子どもたちも幸せなるのではないかと考えています。
私たち塾講師であれば,生徒さんたちの入試結果というものが一つの「通知表」でしょう。しかし,それよりももっと大きな視点での話です。
たまに,かつての教え子が東京大学などの難関国立大学に入学したと知ることがあります。小学・中学時代に指導をしていて,もちろんそのときの入試結果も満足いくものであった場合が多いのですが,入学後にも勉強をがんばったというのは,入試結果以上に大切なことであると思っています。
さらに幸せな人生を送れているとしたら,これ以上に嬉しいことはないですね。
以前に,小学校1,2年生の担任の先生の話を書いたことがあります。一言で言えば,極めて厳しい先生で,学校が嫌になることもあるくらいでした。
「雨の日のお迎え」
https://shigakuseminar.hatenablog.jp/entry/69040329
「おもらし」
https://shigakuseminar.hatenablog.jp/entry/69040747
ごくごく普通の田舎の公立小学校です。しかし,このクラスからは,東大1,一橋2,北海道大学数名という,ありえないような大学進学実績が出ています。
おそらく,当時の担任の先生は,こんなことを知る由もなかったでしょう。2年生でお別れしてから,大学入試結果が出るのは10年後のことですので。
この先生,さすがに厳しくし過ぎたと,2年間を反省し,翌年からは極端なまでにやさしい先生になったそうです。果たして,勉強という面だけですが,ここまで成功したクラスは他にはなかったと思われます。
こういうことが「通知表」として知らされるなら,先生方のスキルアップやモチベーションにつながるのではないでしょうか。
他にはこのようなことも考えられるかもしれません。
少し困難な状況のある生徒さんがいたとして,大きな問題でなければ,見て見ぬふりをしてやり過ごす先生が多いように思います。発達障害,学習障害も注目されている昨今,教室内にもそうした方がいらっしゃる可能性は高いでしょう。
見て見ぬふりをした子どもたちが,その後どうなったか。
また,逆に積極的にかかわった結果,子どもたちがその後どうなったか。
こうした情報も「通知表」として知らされるのなら,配慮が必要な子どもたちへの対応も改善していくように思っています。すべての子どもたちが,それぞれにあった教育を受けられて,当たり前のように成長して幸せになっていく,そうした社会であってほしいものです。
では。