志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

内申点と人間関係

こんにちは。

高校受験では,学校の成績,つまり内申点が大きく影響する場合があります。
公立高校の入試では,内申点が数値化されて合否判定の基準になりますし,
私立高校の受験でも,推薦や併願を取るときに内申点が必要になることがほとんどです。

内申点を上げることが,多くの中学生の課題でもあるでしょうし,
現状の成績評価の方法に対して不満をお持ちの中学生やその保護者の方も多いでしょう。

一概に,原因がこうであるとか,
このようにすれば内申点が上がるとか,そういうことは言えないものですが,
1つには人間関係の問題があると思います。

内申点がどうのと言う生徒の1つのパターンとして,
納得のいかない内申点をつける先生の悪口や文句を言って嫌っているケースがあります。

「授業がわかりにくい」
「特定の生徒をひいきする」
などが多いでしょうか。

こちらは生徒から一方的な意見しか聞きませんし,先生ご本人のことも存じません。
公平に見たときに,本当はどうなっているのかわからないわけです。
(稀に,明らかに問題がある場合もあります。板書やテストの問題が間違いだらけとか。ものすごくよくできる生徒が先生から一方的に嫌われるとか。)
しかし,1つだけ確実に言えることは,その先生がご担当でも「5」をもらっている生徒はいるということです。
自分だけが「5」をもらう側になれないということはないはずです。

原因は先生との人間関係かな,と思う場合が多いです。
「自分が相手のことを嫌い」だと「相手も自分のことを嫌い」になる(である)可能性が高いですね。
「自分が相手のことを信用しない」と「相手も自分のことを信用してくれません」ね。
こういうところだと思うのです。
先生からすると,この子は態度が悪いし,自分のことを嫌っているようだし,授業にも本気で取り組んでいないなあとなるかもしれませんね。

何かの本で読みましたが,
きんちゃんこと萩本欽一さんが,このようなことをおっしゃっていました。

どんな職場に行ったとしても,必ず人間関係だけはついてくるものです。
人間関係がうまくいかないからといって仕事を変えたとしても,次の職場でも同じようにうまくいかないものですよ。

文言は正確ではないですが,言いたいことは伝わっているはずです。
先生を嫌って,徹底して無視するとか,子どもといえば子どもですね。
ただ,実社会でこのような態度では,社会人として生きていけないわけです。

当然,先生も人間です。
良いところもあれば悪いところもあるでしょう。
良いところを見てあげて,普通に接していれば,内申点に納得がいかないということもなくなるのではないでしょうか。
また,こうした目上の人との関係の構築は,社会に出てからも必要なもので,それこそ勉強よりもずっと大切ですね。
先生に媚びへつらうような卑屈な姿勢はいかがなものかと思いますが,要するに,子どもたちにも人間として大人になってもらって,先生と普通の人間関係が築けるようになるといいと思うのです。

もしも,先生が嫌い,先生に嫌われていて,内申点が悪いと感じるなら,
社会に出ると,好き嫌いにかかわらず,さまざまな人たちと付き合っていく必要があります。
そのことをよく考えて,先生との関係についても見直してみるといいかも知れません。

では。