志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

thou

こんにちは。

 

表題の「thou」という英単語をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

大学の英語の授業で出てきました。しかも,結構な頻度で登場するある意味「基本語」でした。

 

母が購入したものの1冊も読まなかった世界文学全集が私の部屋にありました。中学から高校時代には,勉強をさぼってその中の何作品かを読みました。

しかし,読みはじめはしたものの,つまらなくて最後まで読まなかった作品もあります。その1つがシェークスピアです。確か「オセロ」が収録されていたと思います。

 

読み始めて面喰ったのですが,シェークスピアの作品は舞台の脚本の形式で書かれていました。その形式が何ともつまらなく感じたのです。(シェークスピアがお好きな方には申し訳ありませんが)

 

シェークスピアに再び出会ったのは大学時代です。大学の英語の授業でシェークスピアの作品を読まされました。進んで読んだというよりも,単位のために好きでもないものを無理矢理やらされたといったほうが正確でしょう。

その中で出会ったのが「thou」という英単語です。

 

古い作品ですので,英語の古語が登場します。

「thou」も英語の古語の一種で,「you」の単数形だそうです。現在では,単数のときも複数のときも二人称は「you」を用いていますが,昔は単数と複数で区別しており,二人称単数として使用されていたのが「thou」というわけです。

難解な英文を読む必要があり,苦痛だったのを覚えています。

 

しかし,大学に進学していなければ,シェークスピアを原語で読むことは決してなかったわけです。こうした文化的なものに否応なしに触れることになるというのが,大学教育の1つの大きな効用なのでしょうね。

 

ほかにも,ジェンダー教育とかアニマルライツとか,今でこそメジャーなテーマとはなったものの,当時はほとんど知られていなかった問題についても,大学で触れる機会がありました。本当に貴重な場であったことを今では感じております。

惜しむらくは,自分がお世辞にもまじめに勉強したとは言えないことでしょう。

 

では。