こんにちは。
昨日,少しだけ部屋の片づけをしたのですが,昔に勤めていた塾の合格体験記が出てきました。
その中に,私が社会を教えていた子で,東大合格者ランキング上位に位置するような難関校に全部合格した生徒の体験記が載せられていました。
そこにはこんなことが書いてありました。
「量より質」が大切ですと。
必ずしも勉強時間は多くなかったことが,体験記を読むとわかりました。塾の自習室を利用し,わからないところはすぐに質問したことや,授業中や自習中には真剣に取り組んだことがつづられていました。
勉強時間は多くはなかったけれど,力は付きましたと。
子どもたちの授業の聞き方を見ていると,しっかり考えながら聞いている方と,逆に何も考えていないのだろうなという方の違いが明確にわかります。
「これはすごく大切だから絶対に覚えるように」と話したとして,
自分なりにわかりやすくメモをする方,テキストの該当箇所に線を引く方などがいる一方で,ただ聞いているだけで何もしない方もいます。
後者の方がそれを覚えられるのかというと,多くの場合は「否」です。
授業中の取り組みでさえも大きく異なるわけですから,自宅での学習中にも大きな差がついている可能性は高いですね。
勉強の目的は,理解してできるようになることです。
どうしたらできるようになるのか,どこを重点的に理解すればよいのか,現在の理解度で十分なのかどうか,…と,家庭学習をしながらご自身で判断して進めていく場面はすごく多いでしょう。
宿題だからなどと,目的意識を持たずに「ただ終わらせるだけ」という勉強をされる方も少なくないです。とくに強制されている場合や,勉強が苦手な方に多いでしょう。これでは必要な学力はなかなか身につきませんね。
「やっている」という意識があるのに成果が上がらない方は,「質」の部分を見直されるといいでしょう。できる方というのは,必ずしも勉強時間が多いわけではありません。
では。