こんにちは。
一時期仲良くしていたある女性がいます。
その方が小学生だったときに,学校でいじめにあったそうです。
それで学校に行くのが嫌になり,半年くらいの間,登校拒否をしていたそうです。
後年,明るくお話できるくらいですから,解決をして今では思い出の一つとなっているのでしょう。
登校拒否となるくらいですから,学校には行きたくなかった。しかし,親御さんに心配をかけたくなかった。
そこでどうしたかというと,ランドセルを背負って「行ってきまーす」と学校に行くふりをして,近くに住んでいた祖父母の家の物置の中に隠れて1日を過ごしていたそうです。
当然,学校からご家庭に連絡はあったでしょう。
親御さんは知っていたはずです。
学校に行かないお嬢様のことを知って親御さんはどうなさったかというと,何もなさらなかったそうです。
いつものように朝はお子様を送り出し,帰ってくると「おかえりなさい」といつものように出迎えていたそうです。わかっていて普段通りに接しつづけたそうです。
まして,学校に行っていないことを咎められるとか,事情を聞かれるとか,そうしたことは一切なかったそうです。
そのうち,何となく自然と学校に通えるようになったとおっしゃっていました。
また,あれこれと根掘り葉掘り聞かれたり,いろいろと心配されたり,そうしたことをなくてありがたかったともおっしゃっていました。
登校拒否に限らず,お子様に困難な状況が発生することはあるでしょう。
親御さんが慌てることなく落ち着いてどっしりと構え,信頼して見守っていれば自然と上手くいくように思います。
この方の場合にも,親御さんが「解決」しようとあれこれと動いたとしたら,ものすごくみじめな思いをして,本当に学校に行けなくなったかもしれません。
大切なのは信じてあげることでしょう。
では。