こんにちは。
元プロ野球選手の東尾修氏が，週刊誌の記事で次のようなことをおっしゃっていました。大活躍しているヤクルトの村上選手と鳴かず飛ばすの日本ハムの清宮選手を比較して述べていることです。
どの世界でも言えることだが，自らの特長を消さずに，短所をつぶしていく作業というものは，難しい。
それに成功した村上選手と，特長を消してしまった清宮選手。
鳴り物入りでプロ入りした清宮選手の現在を考えると，素人目線ですが，何かに失敗したと思わざるをえません。
子どもたちについても，「長所」を消さずに「短所」をつぶしていくのは難しいでしょう。
そもそも，長所と短所は表裏一体のところがあります。ある性質を良い方向に評価する，その性質が生かせているのであれば「長所」でしょうし，悪い方向に評価し，その性質で失敗をしているのであれば「短所」になりうるでしょう。
多くの親御さんがつぶしたいと思っているお子様の弱点は勉強であることが多いでしょう。もっと良い成績を取ってほしい，偏差値の高い学校に進学してほしいと願うのが親心です。
しかし，勉強が得意ではない，少なくとも本人は勉強をやりたいとは思っていない状態で，短所をつぶそうとして勉強ばかりさせても上手くいかないことが多いように感じています。それこそ，長所までつぶしてしまうことがあります。
よくあるのが部活でしょうか。
成績が上がらないからと，部活を止めさせるとはよく聞く話です。
ところが，部活を止めて成績が上がった例をほとんど知りません。結局，勉強も部活もしない子どもになってしまうことが多いようです。生き生きと部活をがんばっていたとしたら，長所までもつぶしてしまったことになりますね。
勉強させたい気持ちはわかりますが，もしもお子様がそこまで勉強をやりたいとは思っていないのであれば，好きなこと，得意なことを伸ばしつつ，勉強については過度に強制しないほうがいいでしょう。
いずれ，花開く日が来るはずです。
では。
