こんにちは。
メンデルが発見した遺伝の規則性を中学3年生で教わります。
この単元に出てくる「優性」,「劣性」という言い方に少し問題があるかもしれないと考えていました。
そのことは以前にも記事にしました。
指導要領が改訂され,新課程で学ぶ今年の中3生からは別の用語で教わることになります。
それが「顕性形質」と「潜性形質」です。
ただ,教科書の欄外には
「顕性を『優性』,潜性を『劣性』と呼ぶ場合もある。」と記述されていますので,「優性」,「劣性」と書いても「○」にはなるでしょう。
札幌市では啓林館の理科の教科書を使用しているのですが,教科書の横幅が少し長くなりました。大きく見やすくしたのだと思います。
昔に比べると,カラーで写真も多く,また記述もわかりやすく工夫され,教科書は格段に良い内容になったと感じています。
一方で,カラーで写真が多いということは紙質も良くなったということでもあり,それぞれの教科書は重たくなったとも感じています。
市販されている参考書の類も同様の傾向があり,紙質が良くてカラーである反面で,重たくて持ち運びは不便です。
子どもたちは毎日カバンに詰めて持ち運ぶわけで,負担も大きいでしょう。
教科書を電子化するとか,2冊与えられて1冊は家,もう1冊は学校に置きっぱなしにするとか,何らかの配慮もあってほしいものです。
個人的には,ペラペラの紙で白黒ばかりだった教材のほうが好きです。
軽くて片手でも簡単に持てるので,そちらのほうが勉強がはかどります。高校時代には,教科書に線を引くのをやめました。すべて(太字以外の用語も地の文も欄外の脚注も資料も)が大切であり,すべてを理解して吸収する必要性を感じ,線を引くことにまったく意味がないことに気がついたからです。
カラーだと,目立つところばかり覚えようとして,大切な何かを見落としたままになるかもしれません。
便利でわかりやすいことが,必ずしも学力向上にはつながらないでしょう。難しいところですね。
では。