志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

顕性・潜性

こんにちは。

 

メンデルが発見した遺伝の規則性を中学3年生で教わります。

この単元に出てくる「優性」,「劣性」という言い方に少し問題があるかもしれないと考えていました。

そのことは以前にも記事にしました。

shigakuseminar.hatenablog.jp

指導要領が改訂され,新課程で学ぶ今年の中3生からは別の用語で教わることになります。

それが「顕性形質」と「潜性形質」です。

ただ,教科書の欄外には

「顕性を『優性』,潜性を『劣性』と呼ぶ場合もある。」と記述されていますので,「優性」,「劣性」と書いても「○」にはなるでしょう。

 

札幌市では啓林館の理科の教科書を使用しているのですが,教科書の横幅が少し長くなりました。大きく見やすくしたのだと思います。

 

昔に比べると,カラーで写真も多く,また記述もわかりやすく工夫され,教科書は格段に良い内容になったと感じています。

一方で,カラーで写真が多いということは紙質も良くなったということでもあり,それぞれの教科書は重たくなったとも感じています。

市販されている参考書の類も同様の傾向があり,紙質が良くてカラーである反面で,重たくて持ち運びは不便です。

 

子どもたちは毎日カバンに詰めて持ち運ぶわけで,負担も大きいでしょう。

教科書を電子化するとか,2冊与えられて1冊は家,もう1冊は学校に置きっぱなしにするとか,何らかの配慮もあってほしいものです。

 

個人的には,ペラペラの紙で白黒ばかりだった教材のほうが好きです。

軽くて片手でも簡単に持てるので,そちらのほうが勉強がはかどります。高校時代には,教科書に線を引くのをやめました。すべて(太字以外の用語も地の文も欄外の脚注も資料も)が大切であり,すべてを理解して吸収する必要性を感じ,線を引くことにまったく意味がないことに気がついたからです。

カラーだと,目立つところばかり覚えようとして,大切な何かを見落としたままになるかもしれません。

便利でわかりやすいことが,必ずしも学力向上にはつながらないでしょう。難しいところですね。

 

では。