志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

仮定法

こんにちは。

 

英語が新課程となり,各学年で苦労されている方が多いようです。

 

たとえば中1だと,不定詞や動名詞,過去形を体系的に学習しているわけではないものの,Unit3で「I want to be a good soccer player.」,Unit5で「I like dancing.」,「I went to the summer festival.」といった表現が登場します。

 

文法を教えずとも多読によって感覚的に英文を理解できるようになってほしいという考えなのでしょうが,文法という英語の基礎を無視したのでは身につくものも身につかない恐れがありそうです。

 

中3だと新課程から仮定法を学ぶようになりました。

Unit6で「I wish I could go to school.」,「If I were you,I would ask my friends for help.」といった表現が登場します。

 

さて,この仮定法ですが,どうして過去形を使用するのでしょうか。

はじめて仮定法に触れたとき,「もしも,~~ならば」というのを英語では過去形で表現することに違和感を感じた方や疑問に思った方は多いことでしょう。

こういうことを「形だから」と丸暗記するか,どうしてそうなるのか調べてみたり質問してみたりして納得するかどうかで,学習の理解度や定着度は変わるものでしょう。

 

私なりに英語の先生にお話を聞いてみたり調べてみたりした結論ですが,英語の過去形は「今現在の現実ではないこと」を示しているということのようです。

 

「今現在の現実」ではないので,過去の出来事は過去形で表します。

もしも今~~だったら,というのも「今現在の現実」ではないので過去形で表します。

 

こう考えると,すんなりと仮定法も理解できるものでしょうし,覚えたものを忘れにくくもなるでしょう。

 

ただ丸暗記するのではなく,理屈を理解することが勉強では大切です。

英語に限らず,どの教科でも同じでしょう。疑問に思ったことがあれば,それを大切になさってください。調べて聞いて考えて,そして納得することで,大きく学力はついていくものです。

 

では。