こんにちは。
教室に来る前に,自宅でテレビをつけていたのですが,通信販売の番組で,こんな宣伝文句を耳にしました。
「なんと!2分に1つ売れています!」
これだけ聞くと,一瞬,めちゃくちゃたくさん売れているんだなと思ってしまいました。しかし,冷静に考えてみて,爆発的な個数が売れるような商品ではありません。実際にはそんなに売れていないのではないかと考え直し,計算をしてみました。
1時間で30個売れることになります。
1日だと24倍で720個。
1年だと365倍で262,800個。
年間26万個と考えると,一部で需要はあるのだろうけれど,爆発的に売れているようには感じませんね。
国内で考えると,1億2千万人強の人口に対しての26万個ですから,500人に1人が買ったことになります。これだとそこそこ売れている印象を持ちます。
しかし,おそらく,全世界での売上個数ではないかと思うのです。それだと,まったくヒットしている印象は持ちませんね。
昔,プレゼンテーションの資料を作るとき,「さあ,買うべきですよ」とアピールするため,都合の良い数字ばかりを並べ,さらにはグラフや表の作り方もあれこれと工夫し,視覚的に最もインパクトが強くなるように加工していました。
たとえば,基準になる数値を100として,変動を示すのであれば,どこを「100」にするのかあれこれといじってみたり,縦軸と横軸のメモリをいじってグングン伸びているように見せたり,簡単に好印象を与えるグラフが作成できます。
数字というものは,余程注意して見てみないと当てにならないことがあります。
学習塾や予備校の合格実績もまたしかりです。
塾の場合であれば,合格「率」や,進路指導の方針,評判,お子様に合っているかどうかなど,総合的に判断するといいでしょう。
では。