こんにちは。
こちらは,かつてある中学校で出された数学のチャレンジ問題です。
∠Xが何度か求めるものです。
当時働いていた個別指導の教室の生徒さんが,解き方を教えてほしいと持ってきてくれた問題。東大生講師専門の教室だったのですが,私ももちろん解けなかったですし,東大生の先生方も誰一人解けませんでした。灘中高から東大に入った大天才のような方も解けませんでした。
この問題,私がどうしたかというと,おもしろそうなので何日も考えつづけました。解けずに数日であきらめたのですが,その後もふとした瞬間に「また解いてみたい」と思うことがあり,その度ごとに何日も考えつづけました。
そして解けないままに数年が経過しました。
その個別塾もすでに退職しており,答もわからずじまいだったある日のこと,純粋に美しい解法を知りたいと思ったこと,もうあきらめた気持ちがあったこと,また周りに優秀な先生方がそろっていたので,この先生方が解けるのかどうかに興味があったことなどから,ある数学の先生にこの問題を出してみました。
その先生とは,たまに一緒に飲みに行っていた,Z会のM先生という方です。聞いてみたのも居酒屋でした。
お酒が入っているにもかかわらず,この図を一瞥すると,「たぶん,~~(正しい解き方)ってやったら解けますね。」とおっしゃり,1分足らずで解いてしまったのでした。
いとも簡単に解いてしまったことに驚きましたし,優秀な先生方に囲まれている自分も幸せだと感じた瞬間でした。また,解き方を知って感動もしました。
数学がお好きな方は,ぜひチャレンジしてみてください。小学校の知識だけで解ける問題です。
解けたときの喜びや感動も,数学の勉強の醍醐味でしょう。こうした問いを楽しいと感じ,ずっと考えられる生徒は,それだけで才能があるとも思います。
では。