こんにちは。
最近はほとんどしませんが,昔は料理を楽しんでいました。
居酒屋で食べておいしかったものを真似して作ってみるとか,インターネットでレシピを調べて作ってみるなどしていました。
不思議なもので,ひと手間かけるだけで,大きく料理の出来が変化することがありました。もしくは,レシピに書いてある材料の1つが滅多に使わないもので,この料理にしか使えないからと,それなしで作ってはみたものの,やはり出来がいまいちになった,などという経験がおありの方も少なくないと思います。
昔は,気合を入れて?ナスを素挙げして使ったり,タマネギのみじん切りをこれでもかとキツネ色になるまで何十分も炒めたり,そんなこともしていました。
そんな「もうひと手間」については,勉強でも同じことが言えるでしょう。
塾でも学校でもかまいませんが,わからないところを先生に聞いて教えてもらうことがあるでしょう。
教えるこちらとしては,わかるように教えています。わかりやすく教えるでしょうし,何かの難しい問題の解き方を教えるのであれば,いとも簡単に解いてしまうでしょう。
ここで,多くの子どもたちは「わかった」と思ってこれ以上は何もしないことが多いでしょう。「わかる」のは当然です。わかるように教えているのですから。
さらに,「ああ,これは簡単だったな」などと感じる方も多いでしょう。しかし,実際には錯覚であることが多いです。「わかったつもり」だったというわけです。
翌日,テストで同じ問題が出たけれど解けなかったとか,何日か経って,やはりわからないと,もう一度同じ質問をしに来るとか,そうした子どもたちは意外なほど多いです。
質問したのであれば,家に帰った後,独力で問題が解けるのか,手助けなしでもスラスラと理屈が説明できるほど理解できているのか,それを確認すべきでしょう。
簡単にできる場合もあれば,解説を思い出しながら,骨を折って理解し直す必要があることもあると思います。
この「一人でもできるかな」と確認をする作業が勉強における「もうひと手間」です。
このわずかな労力をかけることで,理解度や定着度が大きく変わると思います。
しかし,やっている方はものすごく少ないはずです。
では。