こんにちは。
6/1の北海道新聞の記事です。
「北大生は道外勢ばかり 道産子苦戦の理由は」北海道新聞ホームページ
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/678470
記事が途中で切れていますので,ご興味がおありであれば,電子版を購読いただくか誌面でご確認をお願いいたします。(私は「紙」の新聞記事で全部読みました。なお,リンクの記事と誌面の記事では,少し内容が異なっているようです。)
北海道大学の入学者に占める道内高校の出身者の比率ですが,2008年の53.0%をピークに低下傾向にあり,2022年だと32.7%だったそうです。
合格者と入学者の違いはありますが(合格しても入学しない場合があります),合格者の比率と入学者の比率では,ほとんど差がないように思います。
私の友人だと,北海道大学に合格したものの,早稲田大や慶応大に進学した方がいますし,私自身も仮に後期で合格していたとしたら,入学せずに浪人したでしょう。
本題に戻ります。
記事によれば,入試形式のちがいにより,道内勢が苦戦しているとあります。総合文系は科目負担が少ないため,道外勢が私大と併願するケースが多い。後期入試を実施する国立大が減ったため,力のある道外勢が後期で北海道大を受験することが増えた。
といった点が挙げられています。
また,予備校の分析だからこのようになるのかも知れませんが,河合塾さんの調査では,高校生の通塾率は全国平均で3~4割,首都圏で5割,札幌市内で1~2割で,これが間接的に影響していると,記事では指摘しています。
札幌市内の高校生は,北大もしくは道外の難関校を目指す層しか,塾・予備校に通わない傾向にあるそうです。
北大の入試制度が道外勢に有利になっているのも,道内外から優秀な学生を集めたいからでしょう。さらに,がんばれば成績が伸びて北大に手が届くかも知れない層の高校生たちは,塾・予備校に通わずに推薦やAOなどで手頃な私大に進学する傾向が強いと指摘されています。
塾・予備校について言えば,個人的な見解にはなりますが,首都圏のほうが「商品」が充実しています。この影響も大きいように感じます。
札幌にはSEGさんもグノーブルさんも鉄緑会さんもありません。さらに,東京だと力のある先生が揃っていますが,果たして札幌だとどうなのでしょうか。
例えば,昨日の数学の問題ですが,もう一人別の先生に聞いてみても一目で解けました。高校受験の塾でしたが,東京では優秀な先生が粒ぞろいでした。
札幌市内には,魅力的な塾・予備校の商品が少ない,また入ったとしても十分に力を伸ばせないことがあるといったことも,もしかすると通塾率の低さや道内勢苦戦の理由になっているのかもしれません。
では。