こんにちは。
前回に引きつづき,高校別に北海道大学の合格者を見てみます。
今年の高校卒業生たちは,入学して早々にコロナによる休校があった世代で,3年間コロナの影響をもろに受けてきました。
オンライン学習の機会も多く,各学校とも学習指導,受験指導に苦労してきた世代でしょう。もしかしたら,それがうまくいかなかったのか,合格者数を大きく減らした学校が目立ちます。
( )内は2022年の合格者数です。
・札幌東 52(77) 25名減
・札幌光星 7(28) 21名減
・札幌第一 32(47) 15名減
・北嶺 13(21) 8名減
コロナ禍での学習について,卒業生などに話をうかがっておりましたが,公立高校が,生徒たちを通学させざるをえなかったときでも,感染者が増加していれば,私立高校はオンライン授業に切り替えるなど,生徒さんたちの安全を最優先していた印象です。
皮肉にも,光星,第一,北嶺といった私立の進学校が大きく合格者を減らしています。オンライン授業の影響があったと考えるのが自然ではないでしょうか。
他に大きく失敗したのが札幌東です。学校のホームページで確認したところ,現役で北海道大学に合格したのは40名です。
一学年320人の中で,学年50番に入っていたとしても,北海道大学に行けるかどうか厳しい成績と言えそうです。
今年の数値たけで結論付けはできませんが,今までの傾向も踏まえると,今後も合格実績をどんどんと落としていくことになるかもしれません。
かつての旭丘が凋落していったように,東も似たような運命をたどり,札幌市内の進学校は「南・北・西」の3校となっていくのかもしれません。
北海道大学の入学者に占める道内高校出身者の割合も過去最低を記録しています。
入学者2546人 道内出身者785人(30.8%)
と,このニュースからは計算できます。
リンク HTBホームページ「北大入学式」のニュース
https://www.htb.co.jp/news/archives_19806.html
道内出身者の割合ですが,
2008年が最高で53.0%
2022年が32.7%でした。
来年には30%を割るかもしれませんね。
伝統の進学校に入ったとしても,相当にがんばらないと,北海道大学に入るのは厳しいぞと,そんな時代になっています。
では。