こんにちは。
いわゆる「電話帳」,『全国高校入試問題正解(国語)』を買ってきて読んでいます。入試問題には良質な文章が使われており,読んでいておもしろいものです。
さて,ある文章でアスリートが「ゾーンに入る」ことについて触れられていました。ゾーンとは「良いコンディションの状態で深い没入体験に入ること」と説明されています。
あまり熱心にスポーツに取り組んだ経験はないものの,一度だけ私もそんな経験したことがあります。短距離走を走っていたとき,まるで自分が風になったように感じ,グーンと加速していきました。非常に不思議な感覚だったことを覚えています。しかし,そんな感覚を得られたのはただの一度きりで,二度と訪れることはありませんでした。
ところで,ゾーンという言葉は,おもにスポーツの世界で用いられているようですが,勉強にもゾーンは存在するでしょう。
英文を読んでいて,まるで天から降って下りてくるかのように,難しい英単語の意味が次々にすらすらと思い出せることがあります。
数学の問題を解いていて,計算ミスをしたら指先に違和感があり,絶対に計算ミスをしないとうのもゾーンでしょう。
暗闇の中で急に明るくなって視界が開けてきたように,さまざまなものがいつも以上によく見えて,抜群にテストがよくできた,などという経験をお持ちの方も少なくないと思います。
この勉強におけるゾーンですが,地道に基礎練習をつづけなければ達することのできない境地のように思われます。英語の音読をひたすらつづけた,数学の問題集を何度も繰り返し解いた,といった練習です。
逆に言えば,基礎を固めれば,誰にでも到達できる境地のような気もします。
努力は決して裏切りませんので,入試まであと数か月となりましたが,地道な練習を怠らず,合格を信じてがんばってほしいものです。入試本番で,突然ゾーンに入るとか,そんな幸運にも恵まれるかもしれません。
では。