こんにちは。
昨日は札幌開成中の一次検査でした。
問題が札幌市教育委員会のホームページにアップされています。
完全に私見ですが,解いてみた感想を書きたいと思います。
〔適性検査Ⅰ〕
大問1は開成中らしい平易な出題だと思います。
(5)で「3回目で余ったカードは3でしたね。」などを見落として,あいこさんのカードを「3」と答えるといったミスをした方がいらっしゃるかもしれません。
満点を取れる大問でしょう。問題文をよく読むことが大切ですね。場合によっては,表をつくって整理すると簡単に解けたと思います。
大問2はサイコロの問題でした。
(4)まではそんなに難しい問いではないでしょう。ここまでで80点分あります。
(5)はやや難しいものの,時間をかけてやれば解けない問いではないでしょう。
(6)は厄介な出題だと思います。立体図形を解くセンスのある子や,1つ1つ丁寧に作業ができた子でないと,完全に解くことは難しいでしょう。
ちなみに,大問2では「消しゴムなどの道具をサイコロとして使用することを禁止します。」という注意が問題文に書かれています。
「ごまかして」練習してきたお子様にとっては,解くのが厳しかったかもしれません。
立体図形を想像する力が求められているのではなく,問題文で示されているように,展開図のようなものにサイコロの目を書いていって,1つずつ「作業する」丁寧さが求められています。
こっそり消しゴムサイコロを転がして失格になった方がいらっしゃらないか,少し心配もしています。
〔適性検査Ⅱ〕
問題傾向が少し変化したものの,開成中らしい出題でした。
とくに難しい問題はなく,高得点を取ることが可能でしょう。
〔全体を通して〕
今までの開成中の試験では,採点基準があいまいでわかりにくいものがあり,問題が洗練されていない印象がありました。
そのあたりを改善し,採点にぶれが出ないように工夫したため,出題の仕方などが若干変化したようです。
具体的には,
適性Ⅰでは「解答用紙の図を用いながら書いても構いません。」と,図示させることで記述させることのあいまいさを減らそうとしています。
適性Ⅱでは「目的(・・・・のために)と具体的な取組内容(・・・・をする)に分けて,4つ書きましょう。」と,解答の書き方を制限しています。
また,最後の作文も形式が変化しました。
形式が変化して戸惑った方もいらっしゃったかも知れませんし,問題文をよく読まずに条件を見落とした方は大量失点につながった可能性もあるでしょう。
内申点もありますので,一概には言えない部分もありますが,完全な私個人の予想として書いておきます。
一次検査の通過ラインは60%強の得点になるように思います。
また,二次検査で合格するには,適性検査Ⅰの得点での選抜だと90%強,適性検査Ⅱの得点での選抜だと満点近くの得点が必要だと思います。
一次検査を通過された方は,25日に二次検査があります。
最後までがんばってください。
では。