志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

公平な高校入試に

こんにちは。

 

本日は,いつくかの学校で入学式が行われています。卒業生の中にも,本日,高校の入学式を迎えた方たちがいらっしゃいます。

みなさん,おめでとうございます。

 

さて,当然ですが,高校に入学するためには入試を突破する必要があります。北海道の高校入試制度は公平なものにできないものかと,以前から考えております。

 

東京都の公立高校入試で,次のようなことがありました。ニュース記事のリンクを貼ります。

 

Yahoo!ニュース「東京都立高、1校採点誤り…2名を追加合格」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e5db74a0552e8a8d2ca4995245ebea0349e08cb6?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20240402&ctg=lif&bt=tw_up

 

東京都立高校の入試では,「答案開示」という制度が設けられており,受験者ご本人の採点された答案を見ることができます。

この答案開示によって学校側の採点ミスが発見され,採点をやり直したところ,2名が追加合格となったそうです。

 

この答案開示については,全国の公立高校入試で実施されるべきでしょう。採点ミスがないかどうか受験者がチェックできることになります。制度があるというだけで,採点側のミスを防ぐ効果が期待できるでしょう。答案を見られた方が公平性を担保できます。

 

他に,もっとも重大な問題点は「相関表」を用いて合否判定を行うことだと感じます。

相関表は次のようなものです。

 

極端に言うと,「内申295点でBランク,当日点480点」の受験生も「内申276点でBランク,当日点461点」の受験生も「同じ」と見なされるということです。

場合によっては,前者が不合格,後者が合格となることも起こり得るということです。

また,「内申276点でBランク,当日点461点」の受験生と「「内申275点でCランク,当日点460点」の受験生とでは,内申点も学力点もそれぞれ1ランクずつ差が付いているということです。

(極論ですので,実際には各高校が公平に選抜できるように工夫していると思われます。)

 

単純に「内申点315点満点」+「当日点500点満点」=「合計815点」で,得点の高い順に合格者を決めてるのが,もっとも公平で,誰もが納得できる制度だと思います。

この入試制度に関しては,改善を求める声が大きくならないのが不思議でもあります。

これから受験生となるみなさんは,決められた制度の中でがんばるしかありません。確かな実力があればどこでも合格します。そのことも申し上げておきます。

 

では。