志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

「感覚」を大切に

こんにちは。

昨日,ニュースを意識せずに記事を書いたのですが,暴言を吐いたと非難されているある市長さんは東京大学を卒業されたみたいですね。

そんなことは置いておき,今日は,おもに上位校を目指される方向けの内容です。
たとえば今の時期だと,(出願変更も含めて)公立はどこの学校に出願しようかと,悩んでいる方も多いかと思います。
そのときに,自分の考えや先生の意見,模擬試験などの客観的な指標,…とさまざまな情報があり,どれを信じていいのかわからなくなることがあります。
多くの場合は,経験を積んだ信頼できる先生の意見がもっとも的確なのでしょうけれど,そうとも言えない場合も実はあります。
できる子たちというのは,自己マネジメント能力,その根底にある自己分析が優れている場合が多いです。その場合には,ご自分の感覚がもっとも的確な場合が多いです。「感覚」の問題なので,客観的にどうであるか見えない場合が多く,ベテランの先生でも見えにくい部分です。

例をあげます。昔の教え子の話です。
高校入試出願の直前になって,本命の公立をどこの高校に出願するか家族で意見が合わないと,相談があり,面談をすることになりました。

考えている学校は3つありました。
偏差値が一番高い学校は,模試の結果で見ると,合格率はだいたい40%くらい。私も厳しいだろうなと思っていました。
次に偏差値が高い学校は,模試の結果では,合格率60%くらい。リスクを背負ってここに挑戦するかどうかだろうなと思っていました。
最後に,まあ,合格するだろうなという高校がありました。ちなみに,全部,偏差値60以上の進学校です。

3番目のところはあまり行きたくないということで,どちらにするかとなったときに,親御さんは,2番目の学校のほうが確率が高いだろうし,1番目のところは模試を見る限りはおそらく無理だろうとお考えでした。

ところが,ご本人は,1番目の学校のほうが確率が高いとおっしゃいしました。
過去問を解くと,1番目の学校のほうがよく点が取れるし,目安の合格点も超えることが多いから,こちらで勝負したいとおっしゃいました。

「おそらく,自分の感覚が正しいから,そこを受けなさい」と勧め,ご両親も納得し,結果として,合格を勝ち取ってきました。
勧めたのには,やってるぞという「良い目」をしていたというのもあります。

模試はあてにならない部分があり,最後は自分の感覚が頼りになるわけです。
この部分を強化しよう,ここは捨てていいな,などの,合格に向けてのプランを立てる場合にも,ご自分の感覚を信じるとよいと思います。

最後に,この生徒ですが,過去問の得点を表にして記録を取っていました。それが自己分析にも役立ったわけです。
過去問得点記録表をアップしますので,よろしければお使いください。

では。
がんばってください。