志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

札幌開成中はどうなっていくか

こんにちは。

 

ブログを移行したので,アクセス解析機能であるとか,仕様が変化しました。Yahoo!ブログだと,どの記事のアクセスが多いのかわかったのですが,こちらだとそれがわかりません。(もしくは私がその機能を使えていないかです。)

 

以前だと,「札幌開成中の進学実績はどうなるか」という2019/4/20の記事のアクセスが多かったです。

リンク

札幌開成中の進学実績はどうなるか? - 志学ゼミナール塾長のブログ

多くの方が興味を持たれているのでしょう。

この記事の最後に,別の記事のリンクを貼る形で「追記」してあるのですが,その記事もあわせて読んでいただけると,なんとなく私が考えていることを理解していただけるのではないかと思います。

 

簡単にまとめます。(あくまで一個人の見解ですので,その点をご承知おきください。)

札幌開成中ですが,「6年一貫の有名私立進学校みたいな公立の学校」というイメージ,これは小石川や武蔵,桜修館などの東京の公立中高一貫校のイメージに近いですが,そうではないように感じています。

「自由な校風でユニークな教育を受けられる」という国立大学附属中高のイメージに近いのかもしれません。

 

国立大学附属の学校について簡単に触れます。

悠仁様がお通いのお茶の水女子大学附属のほか,筑波大附属,筑波大附属駒場東京学芸大学附属といった学校が東京にはあります。大学附属の教育機関なので,研究機関としての一面があります。レポートを中心とした調べ学習を行うなど,非常にユニークな教育が受けられ,豊かな人間性が涵養されるように思います。自由で楽しそうな学校でもあり,憧れて入る子どもたちも多いです。

ただし,受験指導はほとんど行って下さらず,学校の授業が受験に対応しているかというと,そうとは言い切れません。しかし,これらの学校はものすごい進学実績を誇ります。優秀な生徒がそろっているということと,みなさん,学校以外の教育機関で受験に向けた勉強をされているからです。つまり,この合格実績は,学校の力とは言えないですね。

 

札幌開成中ですが,先生方もいろいろと試行錯誤されているでしょう。

今後,どのような学校になっていくのか,それはわからないです。

ただ,だんだんと国立大附属のようなイメージの学校に近づいていくような気がしています。学校に求めるものとして,進学指導を必ずしも重要視せず,豊かな人間性を身につけてほしいという保護者の方や自由でユニークな教育に魅力を感じる子どもたちが札幌開成中を希望するようになっていくでしょう。

ある程度は,進学実績も上がっていくように思います。ただしそれは学校の力というよりは,中1から外部の教育機関で受験対策をされる方が増えていき,また開成中の生徒をターゲットにした学習塾も充実してくるためだと思っています。

 

近年では,進学指導を必ずしも重視しないご家庭が増えていっていると感じます。学歴社会も崩れていっている影響でしょう。

学校選びに対して何を重視するのか,ますます多様なニーズが出てくると思われます。その中で,札幌開成中は独自に立ち位置を築いていくように思っています。

 

最後に1点だけ述べると,札幌開成中はまだ1期生の大学入試結果が出ておらず,進学実績がどうなるのかはふたを開けてみないとわかりません。

仮に大学進学を最優先にお考えになる方が札幌開成中を選ばれるとしたら,それはかなり危険で大きな賭けになるということだけは,現状でも申し上げられる確かなことであると思います。

 

では。