志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

巡回

こんにちは。

 

寒いです。もうすっかり冬です。

今朝,公園の池にうっすらと氷が張っていました。道路が凍結しているところもあり,危うく転びそうにもなりました。

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テストのとき,生徒の様子を見ながら教室の中をぐるぐると巡回しています。

しかし,考えてみると,どうしてそうしているのかわかりません。

模擬試験であれば受験票を確認する必要があり,必ず1周はしなければなりません。

では,ふだんのテストのときに巡回をするのはどうしてだろうかと?

 

解いている時間は暇だから,手持ち無沙汰だから,昔から先生方がそうされていたから自分もなんとなく,…と,あまり考えずに巡回することが習慣化していることに気がつきました。

 

生徒にしたら,人によってはすごく嫌がるかもしれません。

カンニングの防止という目的もあるでしょう。とくに大学の試験だと,不正行為が露見した場合には,停学,すべてのテストが0点などの措置を受け,人生が狂ってしまい,ご本人が一番不幸になるわけです。「発見する」というよりは,「不正を未然に防ぐ」ということも大切でしょう。

 

ですが,私の場合には,カンニングはしたければすればいいと放っておきます。叱ってもあまり意味がないと思っているからです。

(そのうち自分自身が損をしていることに気がついて自然にやめてくれます)

巡回をするのはカンニングの防止のためでもなさそうです。

 

高校時代にこんなことがありました。

授業中に先生が「〇〇(単語)を辞書で引きなさい」と指示されることがありました。

私は1秒で辞書が引けたので,パカッと本を開いただけで,目的の単語の載っているページにたどり着けました。

先生が様子を見ながら,「よし,みんな引けたな」と解説をはじめるころには,すっかり辞書の必要な部分は読み終わっていました。

 

その日も辞書を引くように指示され,パカッと1秒で単語を引き当て,その部分を読んでいると,先生が私の辞書をのぞき込んでいました。見たいのだろうなと思い,その単語の部分を指さして辞書を手渡そうとすると,先生はそれを拒否されて,驚いたような顔をされていました。

次の授業のときも,また同じことがありました。

辞書を引いていたのを覗かれる…あんまりいい気はしませんね。それもこっそりと覗く感じでした。

たぶん,あのときは,本当に辞書を引いたのか,引いたふりをしてサボってはいないかと,先生に疑われていたのだと思います。いずれにしても,ちょっと嫌な思いをしたことは事実です。

 

テストのときに巡回するかどうか,こういうのも見直しが必要でしょう。(あくまで自分の場合です。)

何の疑いもないまま当然だと思い込んでいたことの中にも,実はそうではないものは多いのかもしれません。

 

では。