こんにちは。
先週で札幌開成中の出願が終了しました。
本番まであと2か月を切り,受検までラストスパートとなります。
こちらの教室でも,1次試験の適性検査対策,2次試験のグループ活動対策を行っています。入試が近くなり,みなさん勉強にも熱が入っています。
さて,今日はグループ活動について書きたいと思います。
札幌開成中に関しては,選考の基準が明確には示されていません。調査書や出願理由書をどのように点数化し,適性検査とどのような割合で合算して順位を決めているのか,それがまったくわかりません。透明性がないことに関しては問題であるとも思いますが,それはさておき…
公開されている選考方法では,次のようなステップで選考されることがわかっています。
① 1次試験で募集人員の2倍以内まで,通過者を選考する
…その際,出願理由書,調査書(内申点),適性検査の結果の3点が選考基準となります。
ここからが,本日書きたいことです。
1次試験の通過者に対して,二次試験のグループ活動を実施します。
しかし,その結果を踏まえて合格者を決めるのではなく,2段階で合格者を決めています。
② グループ活動を受検した児童の中から,「入学候補者を選考」します。
…上記の3点のほか,グループ活動の結果が選考基準となります。
だれが不合格になったかは公表されないものの,多いときで10名程度がこの時点で不合格となっています。
③ 入学候補者の中から,方法は複雑なのですが,合格者が選考されます。
つまり,②で不合格になった方は,グループ活動の結果のみで不合格となったと考えられます。①,③の選考がある以上,そうでなければ②の選考は無意味となります。
グループ活動は,生徒たちの話し合いで進めていく開成中の授業そのものの内容です。入学後に,こうした授業についていけないだろうという受検者を,ここで不合格にしていると考えられています。
つまり,二次試験でまったく話せなかったとか,発表用のメモを1文字も書けずに発表にならなかったとか,…緊張や練習不足(塾に通っていなかったために対策をしていなかった),そもそものご本人の性格などから,そうなる子もいらっしゃるでしょう。
ただ,各塾ではグループ活動の練習を行っているわけです。
それを考えると,毎年のグループ活動のみで不合格となる生徒は多すぎるように思います。最低限はディスカッションできるくらいまで,みなさん練習しているはずなのです。
おそらく,各学習塾でグループ活動の練習をされる際,指導する側が見落としている選考基準があるのではないかと思います。
実際の選考基準には「〇〇のような生徒は入学候補者としない」となっているのに,その視点に気がつかず,塾で指導できないでいる内容があるのではないでしょうか。
おそらく,こんなことだろうなと,考えていることはあります。
ただ,推測でしかないことを書いて混乱を招いてはいけませんので,ここでは書かないことにします。
本当にあとわずかで入試本番です。
みなさん,がんばってください。
では。