こんにちは。
冬期講習が一段落しました。また,札幌では年明けから中学受験がスタートしています。今日が札幌開成中の一次試験です。
私立中学の入試はほぼ終わったのですが,おかげさまで教室の生徒は希望の難関中学に合格されました。
しかし,当然ですが,第一志望に合格できなかった方も少なくないでしょう。さらに,今日が試験の札幌開成中では倍率が4倍近くになります。不合格者のほうがかなり多い入試となります。
入試で残念な結果に終わった場合,大きな挫折感を味わうことはもちろんですが,人によっては自己否定をされたような気持ちになることもあります。今まで自分が努力をしてきたのに結果が出なかった,自分は合格するだけの実力を身につけたと思っていたのにかなわなかった,…など,そうした感情により,不合格という結果に人格までもが否定されたと感じてしまうことがあるようです。
中学受験の失敗をきっかけに,何に対しても無気力になってしまった子も実際に見たことがあります。
中学受験には,こうしたリスクがともないます。こうしたリスクを防ぐ一番の方法は,全力で受験勉強に取り組むことでしょう。
しかし,受験が終わったばかりですので,別の視点でも書いてみようと思います。
合格した方にとっても,不合格だった方にとっても,大切なのは「未来」だということです。これからどうするのか,それが人生を大きく左右します。
合格した方は,勉強するために進学するのだぞ,ここはまだ通過点なのだぞ,これからはより一層がんばらないといけないし,そうした道を選んだのは自分だぞ,…と気持ちを新たにしてみましょう。
また,不合格だった方にとっても,将来の目標は何だったのか,もちろんそれは今回が不合格だったとしても努力をつづければかなうものだということ,受験では失敗をしたけれども,多くのことを学んで身につけたし,それをこれから生かしていけばいいのだということ,つまりはこれからもがんばればいいだけのことなのだと,「未来」を見すえて歩き出してみましょう。
実は,お正月に懐かしい方から年賀状をいただきました。
中学受験,高校受験でどちらも第一志望に合格できなかった方です。結果が出せずにずっと悔しい思いをされてきた方です。しかしそれでもあきらめずに,高校でも努力をつづけられたのでしょう。今回,希望する難関大学に合格されたとのことでした。
中学受験で不合格になってから,実に6年の月日が流れての合格の報告です。私にとっても感慨深いものがありました。
失敗にくよくよしていては,絶対に勝ち取れなかったことでしょう。
受験の結果がどうであっても,「未来」を見つめてがんばっていれば,きっとどこかで花開くはずです。希望の学校に合格しても,努力をやめてしまえば花は咲きません。
開成中の1次試験の結果がわかるのは1週間後ですが,結果がどうなったとしても,「未来」に向かって努力はつづけてほしいと願っています。
では。