こんにちは。
公立高校の入試や,各学校のシステムによっては国立・私立高校の入試であっても,内申点が合否に関係してきます。
内申点に対して批判的な意見も多いですし,その主張にも一理あるとは思っています。しかし,一方で,内申点が一定の役割を果たしていることもまた事実でしょう。
入試における内申点の扱いに賛成であるにせよ,不満があるにせよ,その制度下で入試を受けなければならないことは事実です。明らかに不公平であるとか,不正が行われているとか,そうした場合でない限り,決められたルールの中で努力するしかないことも事実ですね。
内申点に対して批判があることをご承知の上で,ある公立高校の校長先生がこのようなことをおっしゃっていました。東京大学に何人も合格するような進学校の校長先生です。
国際社会でリーダーとして活躍する人材を育成するのが本校の教育目標です。そうした人物を目指す方であれば,どのような環境であっても不平を言わずに努力し,必要な内申点は取れるはずです。
自分の学校は他と比べて内申が取りにくいとか,自分は実技科目が苦手で5を取るのは難しいとか,ひどい場合には,良い成績を取っている〇〇さんはひいきされていてずるいとか,そんな不満を聞くことが多いでしょうか。
しかし,この校長先生の言葉がすべての回答になっているように思います。文句を言う前に努力しなさい,それができない人材を本校は求めていません,と。
たいていの進学校では,「国際社会で活躍する」とか「リーダーになる」とか「自己研鑽を怠らない」とか,そんな教育目標や生徒像を掲げているでしょう。校長先生の言葉は,多くの進学校で当てはまりそうですね。試しに,ご自分が目指されている高校のパンフレットなどで確認をされてみてもいいかもしれません。
内申点も生徒募集のポリシーの一環として考えられているととらえてもいいかもしれません。
そんなのはバカバカしい,そんな学校は目指したくないというのであれば,内申点を取る努力をしない生き方,別の道を目指す生き方もあります。どうなさるかは自由ですし,それは個々の人生の問題ですね。
札幌市内では内申点がインフレを起こし,平均がALL4,ALL4だと模試で偏差値50くらいになっています。逆に言えば,内申点を取れないと著しく入試で不利になります。
しかし,どこの中学校にも,ALL5を取っている生徒が何人もいらっしゃるでしょう。他の方が取れているのに,自分だけが取れないというのは努力不足も大きな原因である場合がほとんどだと思います。
もしも,高いところを目指すのであれば,不平を言う前に努力する姿勢も求められるでしょう。
では。