志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

理不尽でも努力するしかない

こんにちは。

 

生徒さんから聞いた話です。いわゆる又聞きというやつですので,正確なことはわかりません。ただ,しっかりした子ですので,ある程度は正確かと思いますが,中学校名は書きません。

 

その中学では内申点の基準を変更するのだそうです。

・「5」の基準を厳しくする(5が取りにくくなります)

・「2」の基準を下げる(2がつきにくくなり,3が取りやすくなります)

・「定期テスト」の比重を下げ,平常点を重視して内申点を付ける

ということでした。

 

定期テストの基準を下げるとなると,今まではおおむね「テスト2/3,平常点1/3」くらいで評価されていたものが,半々くらいになるものと推察されます。
学校側でも試行錯誤していることがうかがえます。

そもそも札幌市だと,平均が「4」となっていて,実質的には3段階評価,ALL4の生徒が偏差値50という状態です。内申点の制度には一定の役割があり,内申点制度はあってしかるべきだと考えていますが,正常に機能しなくなってきていて弊害が目立っているとも考えられます。

最低でも,見直しの議論は必要でしょう。

 

この中学だけが5を取りにくくしたとすると,ここの上位の生徒だけが割を食うことになります。他の学校の状況も聞き取りしてみようと思っています。

 

ただし,子どもたちは,与えられた環境,現在の条件の中で頑張るしかないですね。

以前にも書いたと思いますが,東大合格者数は全国有数の公立高校の校長先生がこのようにおっしゃっていました。

「私たちは国際社会で活躍するリーダーを育てたいと考えている。そうした高い志をもつ人物であれば,どんな環境下であっても,しっかりと内申点が取れるはずだ。」と。

逆にいえば,原因を外部のせいにして,環境にばかり不平をぶつけているような生徒はいらないということでしょう。

 

内申点の制度が完全に公平だとも思いませんし,不条理な内申がつくことも稀にあることは承知しています。しかし,どんな状況下でも努力する必要があることは,高校に進学してからも,その先の大学や社会でも同じです。

むしろ社会に出てからのほうが,理不尽なことは信じられないくらい多いでしょう。

だからといって,高いところを目指すのであれば,それが自分が努力を怠る理由にはなりませんね。

 

では。