集合

こんにちは。

学校で休校がつづいています。

みなさん，それぞれに苦労はあおりでしょう。

おそらく，休校によってもっとも勉強が大変になっているのは高校1年生であると思います。一貫校の生徒ではなく，高校受験をして入学された方たちです。

中学の勉強と高校の勉強では，大きく質が異なってきます。

何度か書いていますが，学校の勉強を中心に据えて徹底して基礎を固める必要があるというのが1つです。

しかし，今はそもそも学校の授業がありません。高校の授業では，はじめに「勉強のやり方」を指示されるのが普通でしょうが，それすらありません。

加えて，高校から休校期間中の課題が大量に出され，しかもそのほとんどが予習範囲であることも多いでしょう。

ほかに，中学と高校での違いの1つに，「自分で勉強しないといけない領域」が大幅に増えるということがあります。「習っていません。だからできません。」ではだめだということです。

今，高校入学早々に習っていない範囲の課題がたくさん出されているでしょう。こんなの無理だと，諦めたい気持ちの方も少なくないと思います。また，完璧にマスターする必要など感じてはいず，とりあえず形だけ課題をやればいいと思っている方も多いでしょう。これでは，3年後の大学入試に対応できるはずはありません。

おそらく，数Ａの「集合」で苦戦している方がものすごく多いと思います。小学校や中学校ではほぼ扱わない分野だからです。因数分解などであれば，中学3年生でやったものの発展分野なので，まだ自学をしやすいでしょう。しかし，「集合」はほとんどはじめて勉強する考え方のはずです。

大学入試に向けて，実はもっとも大切な期間が入学前の春休みから高校1年の1学期にかけてです。ここで高校の勉強が軌道に乗れば，あとはさぼらない限りはどんどん学力は伸びるでしょうし，ここで着いていけなくなると，ほとんどの方はもう二度と追いつくことはできなくなります。

「集合」でつまづいて，そのまま一生数学が苦手なまま，数学とは無縁の人生になる方もいらっしゃるでしょう。

今，しっかりと自分で勉強して理解するかどうかが，3年後の大学入試の分水嶺だと言って過言ではないでしょう。

今春高校に入学した卒業生の方の中には，こちらの教室に高校数学の勉強を習いに来ている方もいらっしゃいます。

高校1年生にってはものすごく大切な期間です。もしも，自分だけで勉強するのが大変であると感じているならば，どこかに助けを求める必要もあるでしょう。

では。

がんばってください。