こんにちは。
来年の高校入試について思うところです。
理社で大きく差がつく入試になるように思っています。コロナの影響ですね。
いろいろとこのように考える根拠はあるのですが,1つだけ挙げます。
毎年,理社の勉強を後回しにする子どもたちが多いのは事実です。今年の中3の場合には,コロナで勉強が遅れます。
ますます理社に手が回らなくなるでしょう。
その結果,理社で大きく差がついて,合否を分けることが多くなるように思います。
今から時間をかけて勉強し,理社についてもしっかりと対策をしておけば,幸せになれる確率は上がるでしょう。
北海道の場合ですが,一定以上のレベルの学校では裁量問題を採用しています。(今の中3の入試までで終わりです)
国数英では,およそ2/3は標準問題で簡単な問題,およそ1/3が裁量問題で難易度の高い問題が出題されます。標準問題と裁量問題のレベルの差が非常に大きいことが特徴でもあり,問題点でもあるでしょう。
個々の設問で見たときに,「できる」ものと「できない」ものの差が大きく,三科目では差が付きにくくなっている可能性があります。
近年の北海道の入試では,理科の難易度が高く,ここで大きく差がつくように思います。
昨日も書いた通り,東京都立の高校入試では出題範囲が狭められました。
その結果,国数英では差が付きにくくなる可能性があります。問題が簡単になるかもしれないからです。
ここでも理社の重要度が増しますね。
私は以前におもに都内に展開するZ会進学教室で社会科の責任者を務めておりました。
都内の高校では,上位校では国数英は非常に難易度の高い独自問題を出題しています。入試結果を分析していましたが,理社で差がつく印象でした。Z会進学教室では,理社の勉強にも重きを置いていたのですが,生徒たちの入試得点を見ると,合格者平均と比べて,理科も社会も5~10点くらい高い点数をたたき出していました。2科目で10~20点のアドバンテージができます。
ある上位校の校長先生も「理社で合否が決まっています」とおっしゃっていました。
来年の入試ではその傾向に拍車がかかるでしょう。
まだまだ学校が再開されたばかりで苦労も多いと思います。
理社の勉強時間も十分に確保することを意識してがんばってみてください。
では。