こんにちは。
生まれて初めて電子書籍というものを読んでみました。
読む分には「紙の本」と大差はないですね。ただ,はじめはかなり違和感がありました。最初の30分くらいですけれど。
日々インターネットで大量の記事を読んでいます。しかし,それらのほぼすべてが横書きです。電子書籍だと縦書きになっています。そこにものすごい違和感を感じました。
それと,1ページに載せられている文字数が少なく,文字も大きいので,次から次へとせわしくなくページを繰っている印象です。なんだか落ち着きません。
もちろん,字が大きい分だけ読みやすいと感じる方も多いでしょう。
パソコンが一般家庭にも普及し始めたころ,私の高校・大学時代,1990年代の後半ですが,「紙が必要なくなる」,「ペーパーレス社会が到来する」などとさかんに喧伝されていました。
実際には,そんなことはありませんでしたし,「紙」の重要性が再認識すらされていると思います。
大学時代には歴史を専攻(経済学部ですが)していましたが,歴史の史料や貴重な蔵書などは,やはり「紙」ベースでの保管が一番です。
将棋が好きな私は,「将棋年鑑」という分厚い書物を「CD-ROM版」で購入していました。この本には,前年度1年間に指された将棋のうち,おそらく半分くらいの約600局の棋譜が載せられています。「紙の本」だと盤駒を用意して1手ずつ駒を動かしながら将棋を鑑賞することになりますが,パソコンだとクリックするだけでカチカチと駒が動いていきます。
どちらが将棋の勉強になるかは別にして,パソコンのほうが圧倒的に楽です。
しかし,OSがどんどんと更新されていったため,将棋年鑑はすべてパーになりました。「紙」の優秀性を痛感したわけです。
それぞれに長所・短所はあるでしょうが,「紙」の本はずっと残り続けるだろうなと感じています。
「紙」以外に,大学時代になくなると思っていたものが固定電話です。携帯電話が普及したからですね。ところがこちらもまだまだ残っています。
消えていったものも多い中で,消えたものと消えなかったもののちがいは何なのでしょうね。
では。