こんにちは。
先日の授業で,再生可能エネルギーや発電の仕組みについて勉強しました。
その中で,太陽光発電の仕組みを教えてくださいと質問した生徒がいました。太陽電池がどうして電流を発生させるのか,実は私もよくかわりません。
「調べてごらん」と応じたところ,自宅でいろいろと調べてみたそうです。
何か何だかよくわからなかったようです。ただ,なんとなく「電子というものが流れるのが電流らしいぞ」,「なぜだかわからないけれど,太陽電池に光が当たると電子が発生するらしいぞ」と,そんなことには気がついたようです。
これが本来の「学び」でしょう。
この子は今は興味のをもっていた自動車について調べているそうです。エンジンの仕組みなんかを詳しく知りたいと話していました。
この姿勢は本当にすばらしいことですね。
また別の授業では,中国のところである生徒が「一人っ子政策を採っていたとき,双子が産まれた場合にはどうしていたのですか」と質問してくれました。
この答は私も知りませんでしたし,疑問をもてること自体が視野の広さや頭の柔らかさを示しており,すばらしいことであると思います。
その後,この子が調べたかどうかはわかりませんが,もしもそうしてくれたとしたら,これも本来の「学び」の姿ですね。
実は,2人とも,失礼ながら申し上げて,勉強が得意なタイプではありません。
しかし,疑問をもつ姿勢,それを質問すること,さらには自分で調べてみることが,彼(彼女)らの力をどんどんと伸ばしていくでしょう。
知りたいなと思って調べる作業は楽しいものです。嫌いだとかつまらないと感じる方はほとんどいらっしゃらないでしょう。これこそが本来の「学び」です。そう考えると,本質的に勉強が嫌いな人など存在しないのかもしれません。
では。