こんにちは。
大学入試には多額の費用がかかります。
かつて,大学入試も指導していたことがありますが,ざっくりと次のようなお話を保護者の方にはしていました。
平均的に受験校の数としては15校くらいになります。(センター利用,一般入試,同じ大学であっても複数の学部を受けるなどしていくとそれくらいになります。)
受験料が1校あたり3万5千円です。受験料だけで50万円程度必要になると思ってください。
私は諸事情があって国立大学1校しか受けませんでした。そんなのは例外中の例外でしょう。15校まではいかないとしても,受験料だけで多額になることは事実です。
先日,大学生の中にはコロナの影響でアルバイト収入が激減して困っている方がいると書きました。これは高校生にも言えることでしょう。
私が高校生だったころには,進学校ではバイトをする生徒などほとんどいませんでした。冬休み中に,郵便局の年賀状の仕訳のバイトをした同級生がいました。お前は勉強を捨てているのかと,周囲からは奇異の目で見られていました。
しかし,現在では事情が違っているでしょう。日本全体が貧しくなったのでしょう。学費のために,大学の受験費用のためにと,アルバイトをする高校生も珍しくないようです。
こうした方たちにも,政府は救いの手を差し伸べてほしいものです。
生徒たちのアルバイトを校則で禁止している高校も多いことと思います。
しかし,中にはアルバイトせざるを得ない生徒もいらっしゃるでしょうし,アルバイト自体は社会勉強にもなります。将来について考えるきっかけとなる場合もあるでしょう。
また,高校側には,生徒のアルバイトを禁じる法的な根拠があるわけではありません。
もちろん,生徒たちに勉強に専念してほしいという高校の意図もわかります。週2日,3時間ずつアルバイトをしたとしても,月に24時間,年間だと288時間の学習時間が削られることになります。学習時間が2割程度少ないわけですから,学力に及ぼす影響も大きいでしょう。
多様な学びへと高校も変化していっていますが,アルバイトに対しての考え方,校則なども変化していくように思います。どういったあり方がよいのか,それは一人ひとりが考えていくべき問題なのでしょう。
では。