こんにちは。
土曜日は一日忙しいのでこの時間に書いています。
そろそろ受験本番を迎えます。その目の前の受験の合格のために,生徒たちも,指導する私もがんばっていることは事実です。しかし,実は私はもう一つの目標を見すえて指導しています。
生徒たちは何かの実現のために受験して進学されるわけですから,進学先でそれを実現できないのであれば,たとえ第一志望に合格なさっても,自分の受験指導は成功したと言えないと思っています。
将来を見すえて指導しているわけです。
有名大学に行きたいと進学校に合格した生徒がいたとします。
もしも,この生徒が高校で成績が振るわず,大学入試がまったくうまくいかなかったとしたら,それは(新たな道を見つけられたのなら別ですが)受験指導の失敗と言わざるを得ないでしょうし,自分にも責任があると思っています。
ですから,正しい勉強方法を身につけさせること,自主的に勉強できるようにすること,高校受験で息切れしないようにし,その先の高い目標も意識させること,…などをいつも考えております。
進学校に限らず,中学でも高校でも受験して入った先では,みなさん楽しい学生生活を送りたいとお考えでしょう。
もしも,進学先がつまらないとか,ときには問題があって中退してしまうだとか,そうしたことがあっても,明らかに自分自身の失敗だと思っています。
逆に,このようなこともあります。
第一志望に合格できなかった子です。滑り止めの高校に入学し,5月ころにこんなことをおっしゃいました。
あと2か月入試が遅かったら合格してました。今,ものすごく力がついています。受験勉強で頑張った成果が今になって表れています。
今までに2人からこのような言葉を聞きました。
高校入試のとき,エンジンがかかるのが遅かった子です。
入試では結果を出せなかったですが,この子らに1つの財産は残せたのかなとは思っています。
確実に言えることは,勉強の成果が表れるまでにはある程度の時間が必要ということです。半年くらいは見ておいた方がいいでしょう。早めにスタートしないと間に合わないことがあります。
ただ,間に合わなかったとしても,正しい方法で勉強したならば,それは必ず身になっています。次の受験の機会などに必ず役立つはずです。
では。