志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

フェアプレー

こんにちは。

 

先日,サッカーアルゼンチン元代表の伝説的選手マラドーナ氏が亡くなられました。

ニュースでも大きく報じられており,氏の功績を振り返って「神の手」ゴールなどもニュース映像で流れていました。「神の手」について簡単に書くと,ゴール前で浮いたボールに対してキーパーと競り合いになったマラドーナ氏が,手でボールを押してゴールを決めています。

 

サッカーにはあまり詳しくありませんので,気を悪くされる方がいらっしゃればお詫びいたしますが,「神の手」ゴールはただのハンドという反則で,VTR判定がある現在であれば,おそらくレッドカードで退場となるように思います。

素人目線ですが,決してほめられたことではないように感じています。少なくとも,フェアプレーとは言い難い行為であることは確かでしょう。

そんなプレーすら伝説になるほどマラドーナ氏が偉大だともいえるかもしれませんが。

 

入試にもフェアプレーというものは存在すると思います。

大学入試だと,有名進学校の生徒たちが同じ入試会場にたくさんいる場合があります。ご本人たちには悪気はないのでしょうが,そこで友達同士で「簡単だったな」「これは余裕で7割取れた」などとお話されるのは,周囲の受験生たち,とくに一人だけで受けに来ている地方の受験生たちにとっては,大きな威圧感を感じさせるでしょう。ただでさえ心細いのですから。

まして,事前に打ち合わせてわざと聞こえるようにこうした話をしているのだとすれば,それは悪質だと感じます。

 

私もほめられたことではなく,「ラフプレー」をしたことがあります。大学入試のとき,横に長い3人掛けの机が私の席でした。右端に私が座り,1つ開けて左端に別の受験生が座っていました。

机がつながっているので,消しゴムを使うとカタカタと小さく机が揺れます。そこで,はじめは気を遣って静かに消しゴムを使っていました。

1時間目の国語が終わり,左の席の人が右の席の人に答案を渡し,それを試験官が回収していったのですが,そのときに左の受験生の答案が見えました。信じられないほどできていなく,空欄が目立ったのに素直に驚いていました。何で受けに来たんだと。

 

次の時間は数学でした。私が全然できなくて追い詰められていたことも手伝って,また合格は望めないであろう隣に気を遣う必要もないだろうなと,豪快に消しゴムを使い出したことを覚えています。

ほめられたことではないですね。

案の定,隣の方は数学の答案もほぼ白紙で,私の1つあとの受験番号も合格発表の掲示板にはなかったのですが。しかし,そんなことは言い訳にならないでしょう。

 

こうした勝負の場でも,気遣いや品性を保てるような人間でありたいものです。

そうすれば,いつか神様も味方してくれるでしょう。

 

では。