こんにちは。
大学時代のゼミの先生に教えていただいた言葉です。
「学ぶ」とは,はじめは「まねぶ」からスタートしなくてはならないと。
学問でも芸事でも基本の「型」のようなものはあります。それを身につけるためには,まずは「型」通りに真似をしながら基本を習得する必要があります。
「型」つまりは基本を身につけたからこそ,その先に個性を発揮しえたり,創意工夫を盛り込めたりするのでしょう。
基本が身についていないのに,自己流のやり方をしているとすれば,それは単なる「型なし」であり,それぞれの世界の決まり事やルールを無視しているだけの状態に陥っているのかもしれません。
私も塾の先生の仕事に就いてからは,多くのことを「まねび」取ってきました。
塾の先生に転職して最初に配属された教室は,東大生のアルバイト講師専門の個別指導塾でした。東大生の先生方が教えているところをいつもチラチラと見ていて,さまざまなテクニックを「まねび」ました。
Z会に勤めていたときには,参考書を書くような有名講師に囲まれており,そこで「まねんだ」技術は自分の宝物のようになっています。
思えば非常に環境に恵まれていたなあと,感謝しきりです。
子どもたちの学習でも,やはり「まねぶ」ことは大切です。
先生に教えられたとおりに「まねび」ながら勉強する子と,なぜか教えられたのとは少し違うやり方でやろうとする子とがいますが,もちろん前者のほうが成績は伸びる傾向があります。
勉強が得意な友達のことをまねしてみるのも大切でしょう。これも「まねび」です。
学校の課題提出であれば,課題の評価が高く,きれいにまとめられているクラスメートのやり方を参考にすることができますね。
家庭学習のやり方でも,授業の聞き方でも,取り入れられそうだな,自分にとって役に立ちそうだなということがあれば,どんどん取り入れるべきでしょう。
では。