こんにちは。
最近は教育関連の書籍を何冊か読みました。コロナの時代でオンラインのツールも充実しつつあり,これからの教育がどうなっていくのか考え,私も時代のニーズに対応していく必要があります。
本読みながら考えたことをいくつか書いていこうと思います。
まず,塾講師を資格化しようという動きがあるのですが,現行制度だとまったく無意味だし,学習塾側にとってもデメリットが大きいと感じました。
資格といっても,学力を測るペーパーテストを行い,模擬授業をやるだけで取れるもののようです。
ペーパーテストに合格しましたという無名大学出身の塾の先生と,東京大学を卒業しました,もしくは東大生ですという塾の先生では,どちらが学力が担保されていて信頼されるかというと,多くの方は後者を選ぶように思います。
資格とするのであれば,教育学について体系的に学ぶであるとか,カウンセリングについて講習を受けるであるとか,学力以外の教育に関するスキルも担保するものでなければ意味がないように感じます。
また,諸外国とは異なり日本の小中学校では留年はありません。できる子も苦手な子もみんなが一緒に進級していくことに小さいころから慣れ親しんできてはいますが,不都合も多いように思います。
テストの結果が常時50点以下なのであれば,カリキュラムがその子に合ったものだとは言えないでしょう。学校のクラスの中にはそうした子たちも少なくないのですが,その子たちも自動的に進級していきます。留年することはありません。
ほとんど何もわからないまま,十分に身につかないまま強制的に先に進まされるというのは,必要な学習をし,必要な知識と技能を習得する機会が奪われているとも考えられます。極端な言い方をすれば「教育虐待」でしょう。
和を重んじる日本の文化的な風土が背景にあるのでしょうが,見直されるべきなのかもしれません。
同様に,ものすごくできる子たちに対しても,個別にカリキュラムが組まれるべきなのでしょう。みんなと同じようにしか勉強が進まないのは,やはり一部の能力の高い子たちには合っていないカリキュラムでしょう。
飛び級もあったほうがいいでしょうし,特別支援と同じように別の先生がついて個別に勉強を見てあげるような形も必要かもしれません。
コロナによって必ずしも通学したい子ばかりではありません。自宅で学習したい方もいらっしゃるでしょう。また,学習のツールもそろってきています。
それぞれの事情に配慮して,学び方もカリキュラムも柔軟に子どもたち一人ひとりに合わせた教育が提供されるのが理想でしょう。
そんな世の中が実現しないかなあと夢想しております。
では。