志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

言えなかった思い出

こんにちは。

 

懐かしい方から手紙(クリスマスカード)が届きました。

私にいろいろとあったことを知り,気を遣ってお手紙を下さった可能性が高いと思います。この方が小学生のときに一緒に勉強をしていたのですが,そういう気遣いのできるすばらしい子ではありました。

 

今は高校2年生で,1年後に大学入試を控え,勉強漬けの毎日だそうです。

私も高校2年生のころは勉強しかしていませんでした。その当時のことも思い出されました。

 

高校生のとき,ある同級生の女の子に恋をしました。完全な片想いです。そもそも当時の私にモテる要素はほとんどありません。

成績は上位のがり勉タイプ,部活は将棋部,特別に容姿端麗というわけではなく,運動も得意ではなく,おしゃれしているわけでもない。

 

その女の子はのちに野球部のエースと付き合いました。将棋ブームの現代ならまだしも,当時の将棋のイメージを考えれば,将棋部のエースでは野球部のエースに勝てるはずがありません。

 

2人がお付き合いをしていることをまだ知らなかった高校2年生の夏休み,私は彼女に告白をしようと決意しました。それで,友達にも相談し,夏期講習の最後に日に告白する段取りをつけてもらいました。

 

ところが,いざ当日を迎えると,ある野球部の同級生から,彼女にはすでに彼氏がいることを知らされ,私の恋は破れたのでした。結局,想いを伝えることすらできませんでした。

ダメとわかっていても,告白すべきだったと思っています。やって後悔するよりも,やらないで後悔することのほうが,はるかに尾を引きますし,心の傷も大きいものです。

 

その日から,「残りの高校生活はすべてを勉強に費やす」と決めたのでした。翌日からは夏休みということもあり,1日15時間の勉強をはじめました。

もともと学年1ケタ順位の成績はキープしていましたが,夏休み明けの実力テストではぶっちぎりで学年トップを取り,その頃から急激に学力もついていったことを覚えています。

 

勉強するきっかけにもなりましたし,素敵な思い出にもなっていますし,あの子には今でも感謝をしています。高校生活の半分は勉強しかしていなかったので,私には高校時代の思い出がほとんどないのです。手に入れた学歴の代償は決して小さくはありません。

 

お手紙をくれたこの方も,勉強をがんばっていることでしょう。しかし,恋をしたり,部活に打ち込んだり,素敵な思い出もたくさんつくってほしいなと願っています。

 

では。