こんにちは。
今週は,基本的には教室の授業がありません。個別指導の方の授業がいくつかあるだけです。クラス授業を取られている方は,冬期講習まで塾はお休みです。
こうした息抜きのような時間は作らなければならないと考えています。
たとえ,受験生であってもです。
授業と宿題ばかりだと,自分で考えて実行していく力は養えません。課題に追われてそれをただこなしていけば学力はついていくでしょうし,そのような方針で大量に課題をこなさせる塾もあります。
しかし,高校入学後,さらには大学生や社会人になってからが心配です。自分の力で進む道を切り拓いていかなければならないからです。これをやりなさいとご丁寧に1から10まで示してくれることはないでしょう。
また,自分でやりたいと思っていることにも手をつけられるでしょう。趣味でも構いませんし,勉強の中でもまとまった時間をとってしっかりと復習したい部分があるかもしれません。学校の宿題を終わらせる方もいらっしゃるでしょう。
授業なしの1週間は,考え方次第ではかなり有意義に過ごせるはずです。
塾としてもメリットは大きいです。先生方にも息抜きは必要でしょう。さらに,講習期間の準備もあります。
以前にいたある塾では,予習の時間さえ満足に取れませんでした。これでは商品の品質も担保できないでしょう。授業を詰め込んだほうが,見方によっては生徒さんたちにとっても幸せかもしれませんし,授業が多い分だけ受講料を稼げる塾にとってもメリットは大きいのかもしれません。しかし,単純に得ばかりとも言い切れないように思っています。
機械などの装置にも「遊び」が必要です。接合部分のなどにちょっとした空間(「遊び」)があり,それがないとうまく動作しないそうです。
人間にとってみれば,こうした時間的な余裕が「遊び」になるでしょう。また,心にちょっとした余裕も生まれます。これも「遊び」といえるでしょう。
もちろん,授業がなくても自習に来てがんばって勉強している方,ご自宅でがんばっている方は少なくありません。それでも,授業がないという状態であるだけで,ずいぶんと心には「遊び」ができているはずです。
焦りそうな時期だからこそ,今一度「遊び」があるかどうか振り返ってみてください。振り返る余裕ができただけでも,必要な「遊び」が確保できているかもしれません。
では。