こんにちは。
明日,札幌市内の小中学校は修了式を迎えます。
こちらの教室は,明日はお休みして明後日から春期講習となります。夏や冬と違って,春期講習はそこまで忙しくはありません。ブログは書いていこうと思っていますが,更新できない日があっても心配なさらないでください。
さて,昨日は藤井総太二冠にものすごい妙手が飛び出しました。将棋ファンの間ではずいぶんと話題になっています。
個人的には,将棋の歴史に残るような鮮烈な一手だったと思っています。
飛車という強い駒が取れる局面でした。相手から駒の交換を迫られていて,飛車を取るしかないと思っていましたし,取ったあとにどうするのか考えるのが普通でしょう。
ところが藤井二冠は飛車を取らずにじっと考えつづけます。ここで立ち止まって考えるだけでも恐ろしい強さです。
そして長考ののち,ただのところに▲4一銀と王手で捨ててから飛車を取ったのです。この▲4一銀がすばらしい鬼手なのです。
春期講習前の授業がない期間だったため,教室で将棋を見ながらだらだらと仕事をしていました。ずっと中継を見られたこと,歴史的瞬間に立ち会えたことは幸運でした。
しかし,この▲4一銀という手があること,さらにおそらく藤井二冠は指すだろうなということは事前にわかっていました。
将棋AIが最善の手だとして挙げていたからです。もしも,AIがなかったとしたら,この手を予測できた人はいないでしょう。誰も知らない中でこの手が指されていたとしたら,何倍も驚き,何倍も感動したように思います。
以前にも「AIは興醒めだ」という記事を書いたことがあります。
今回も「なんだかなあ」という気持ちになったことは事実です。
しかし,AIが▲4一銀を予測したことで,すぐに藤井二冠がすばらしい手を放つのではないかとインターネットで話題となりました。そのことで中継をご覧になり,歴史的瞬間を目撃された方も少なくないようです。
こうした方たちにとってはAIさまさまでしょう。
やはりどんなものには一長一短はありますね。
春期講習で新たな一年がスタートします。
子どもたちにもそれぞれ長所と短所があります。よいところを見つけて,それを伸ばしていって,ご自分の武器にしていってほしいなと願っています。
では。