こんにちは。
世論調査の電話がかかってきました。
今は自動音声ですね。5分くらいかかりました。面倒で切ってしまう人も多いのだろうなと感じました。
昔はオペレーターさんが電話をかけてきました。
2~3度回答したことがあるのですが,結構いい加減なものもありました。
「○○新聞です。~~に関する世論調査にご協力いただけませんか。」
「○○新聞さん,いつも読んでますよ。」
「そうですか。ありがとうございます。では,この件は賛成ですよね。」
「そうですね。」
人と人とのやり取りですから,コミュニケーションを取りながら進んだわけです。このときも,ある新聞を読んでいるというだけで「賛成」として集計されましたし,聞かれなかっただけで他にもアンケート項目があったのだと思います。
それも新聞社の都合の良い回答に集計されたでしょう。
こんなこともありました。
「○○内閣の支持率を調査しています。あなたは内閣を支持しますか。」
「支持しません。」
「支持しない理由を次の中から選んでください。」
(選択肢を聞かずに)「××党との連立政権だからです。」と答えると,
ガチャっと電話が切れました。
この方,この政党を熱烈に支持されていて気を悪くされたか,たちの悪い人だと思われたか,いずれにせよきちんと答える意思があったのに,私の意見は集計されませんでした。
今日の世論調査は,自動音声が流れてダイヤルをプッシュして回答するものでした。数年前から,すべて自動音声の形式に変わりました。
この形式でも3回くらい答えたことがあります。
たとえば支持する政党だと
自民党は1番
立憲民主党は2番
…
…
れいわ新選組は8番
支持政党がない方は0番
を押してください。
と,選択肢を聞くだけでかなりの時間がかかります。
面倒だからと切る方,適当に頭の方に出てきた選択肢から選ぶ方は少なくないでしょう。オペレーターさんとの会話なら,「○×党です」と答えるだけで済みますね。
内閣の支持率に関する調査もありました。
「菅内閣を支持する方は 1番」
…
と流れるのですが,
この部分を聞いただけで,支持しないは2番だろうなと推測して2を押した方も少なくないでしょう。
しかし,実際には
「菅内閣をどちらかといえば支持する方は 2番」
「菅内閣をどちらかといえば支持しない方は 3番」
「支持しない方は 4番」
となっていました。
しばしばインターネット上のアンケートと世論調査の結果,私たちの実感と世論調査の結果が大きく乖離している場合があります。
現代社会において,電話世論調査というのが適切な方法ではなくなっているのかもしれませんね。
教育も含めてどんな業界,どんな仕事でも,社会に合わせて自ら変革していくが求められますね。
では。