こんにちは。
テキストを読んでいると,たまに誤植を見つけることがあります。国語の場合だと,筆者がそもそも間違えているのか,打った方が間違えていて誰も誤植に気がついていないのか,とくに人名に関する誤植が稀に見つかることがあります。
津田宗久という茶の名人がいます。
千利休は有名ですが,利休と並び称された茶の名人が今井宗久と津田宗久です。
この2人が非常にややこしいのです。
「今井宗久」は「いまい そうきゅう」と読むのに対して,「津田宗久」は「つだ そうぎゅう」と読みます。
同じ「宗久」という漢字なのに,一方は濁らずに「そうきゅう」,他方は濁って「そうぎゅう」です。
ある国語のテキストで「津田宗久」に振ってあるルビが間違えて「そうきゅう」になっていたのですが,そのままにしてあります。
以前にいた塾のテキストでは,有名なジャズのトランペット奏者の逸話が紹介されていました。
「マイケル・デイビス」は幼い頃…というような内容なのですが,少し音楽にお詳しい方なら気がつくでしょう。
ジャズトランぺッターの巨匠マイルス・デイビスですね。
これもそのままにしてあります。今は訂正されているかもしれませんが。
以前は誤植を見つけると出版社に逐一連絡を入れていました。
一度,過去問集の答が明らかに間違えているものがあり,連絡をしたことがあります。
いろいろと解釈の余地があるような問題で,確かに難しい問題なのですが,他の出版社の解答を確認しても,その出版社の解答は明らかにおかしいのです。
さて,出版社からお礼を述べる返事が来るかと思いきや,自分たちの解答で正しいと強弁されて,次年度以降の過去問集の解答も間違えのままになっていました。
それからというもの,間違えを指摘するのはやめてしまいました。
学校が模範解答を公開していない場合,結構な頻度で過去問集の解答が間違えていることは認識すべきでしょう。
津田宗久とマイルス・デイビスの誤植については,お茶や日本史であったり音楽についての知識があれば,簡単に気がつく誤植でしょう。
幅広い教養はどんな勉強にも役立つということでしょうね。
では。