こんにちは。
世の中にはタダのものがあふれています。
現に私は今,ブログをインターネット上に公開していますが,このサービスも無料で利用しています。
プロバイダさんに料金を支払っていますが,いろいろなサイトを見るのも無料です。
ある方が,タダのものはそれと引き換えに個人情報を売っているのだとおっしゃっていました。
インターネットを利用するとたくさんの広告を目にするのはそのためでしょう。
私の場合,他塾さんのことを調べる機会も多いため,学習塾の広告がたくさん出てきます。あとは結婚相談サービスみたいのが多いでしょうか。独身だと判断されているわけです。
民法のテレビ番組が無料で見られるのも,テレビコマーシャルを見せられるからですね。もっとも,録画してCMを飛ばしながら見ることも多いのでしょうが。
つまり,タダのものは「タダであってもタダではない」ことが多く,純粋に無料なものは人々の善意くらいしかないのかもしれません。
私がはじめて「タダであってもタダではない」と意識したのは高校3年生のときです。6月に,ある予備校の模擬試験を受けると,その予備校から案内が届きました。「プレミアム・メイト」なるものに無料でなれるというもの。これになると,ほとんどの講座とほとんどの模擬試験が無料で受けられます。登録したのは言うまでもありません。
模試の成績が優秀だったからでしょう。偏差値68くらいは取れていたはずです。また,当時はまだ少子化が今ほどは進展しておらず,予備校の経営にも余裕があったのでしょう。予備校の学費は比較的簡単に無料になる時代でした。
自分はタダと引き換えに合格実績を売るのだなあと,複雑な心境にはなりました。
いくつか取ってみたいと思う予備校の講座はありました。ところが,難関大向けの講座は,プレミアム・メイトが無料で受けられる対象から除外されていました。お金がかかるならと,受けはしませんでした。
大学入試の直前期になって,個別の国立大向けの2日間だけの無料講座を開催すると案内が届きました。合格実績を稼ぐことに躍起になっていますね。しかし,これも予定が合わずに受けませんでした。
そして結局は一つも講座を取らなかったので,予備校は私を合格実績にカウントできなかったでしょう。
タダのもの(いくつかの模擬試験)を合格実績を売ることなく利用したわけです。
我ながら上手に活用できたと思います。
2日間の直前講座は,大学に入学した後に友人に聞いたところ,あんなのは受けても意味なかったと言っていました。
タダだと品質が伴っていないなど,思わぬ落とし穴があるかもしれません。この講座だと,貴重な時間を失っています。
タダのものはよくよく考えて使っていくべきですね。
では。