こんにちは。
もうすぐ夏休みですが,夏休みには楽しみにしているテレビ番組がありました。
『あなたの知らない世界』というもので,夏休み中限定でお昼の時間に放送されていました。
心霊体験に関する番組で,視聴者から寄せられた心霊体験を再現ドラマにした番組です。
あるカルト宗教が世間に大きな衝撃を与えて以来,心霊に関する番組はめっきりと減りましたが,昔はたくさんあったものです。子どもですから,こういうのが好きだったわけですね。
ちなみに,私は幽霊の存在を信じていません。形而上学的なものを信じないだけの高等教育を受けられたことは両親に感謝しています。当然ですが,幽霊を見たこともありません。
小学生のときに通っていた書道教室の先生が,一度だけ幽霊を見たことがあるとお話してくださったことがあります。
先生は徴兵されていて戦地で終戦を迎えたそうです。運よく船で日本に帰国することができたのだそうです。
帰国した日,親類や友達とも連絡が取れるはずもなく,ホテルなどもありませんので,焼け野原となっていた空き地で野宿をすることに決めたそうです。
その空き地では,一人の男性がスコップで地面を掘り返し,何かを探していたそうです。聞いてみると,ここにの辺りに自宅があったのが,空襲で焼けてしまったのだそうです。一面焼け野原ですので,自宅のあった正確な位置さえわからないのだそうです。
探しているのは,妻と娘の遺骨や遺品。
先生もお手伝いをしたそうです。しかし,何も出てこなかったそうです。
その夜は乾パンを食べ,リュックを枕にして眠りについたそうです。疲れていてぐっすりと眠っていたことでしょう。
しかし,夜中に突然足をつかまれて目が覚めたそうです。驚いて足元を見てみると,地面から腕が伸びていて先生の足をつかんでいたそうです。
いったい何が起きたのか,ただただ呆然としていると,その腕は消え,先生の傍らに女性と小さな女の子が手をつないで立っていたのだそうです。しかし,その2人もすーっと消えてしまったのだとか。
翌朝,先生は男性にこのあたりを掘ってみてくださいと告げ,故郷に帰るためにその地を後にしたそうです。
先生が嘘をついてるとも思えないですし,不思議なこともあるものです。
きっと,男性も何らかのものは見つけられたのではないでしょうか。
では。