こんにちは。
『ゴルゴ13』の作者,さいとう・たかを氏がお亡くなりになりました。
死を悼んで合掌いたします。
さて,ほとんどマンガを読まない私ですが,中学生から大学生くらいの時期に『ゴルゴ13』はたまに読んでいました。父が買ってきていたマンガ雑誌の連載を読むようになり,大学時代もマンガ喫茶などで時間をつぶすときにゴルゴを読んでいました。
しかしこれ,今思うと意外と勉強になっていたのです。
『ゴルゴ13』では複雑な世界情勢や経済状況などを背景とし,その中で依頼を受けたゴルゴが狙撃を実行するというストーリーがほとんどです。
政治や経済,地理などについて,知らず知らずのうちに知識が溜まっていったことでしょう。
もちろん,知的好奇心があって読んだ内容を面白いと感じて自然に記憶に刻まれていくような子でなければならないのですが,勉強というのは,多くの方が考えている以上に「机上の学習」以外の部分が大きいように感じます。
同様に,小説を読むとか,少し難しいテレビ番組(報道やドキュメンタリーなど)を見るとか,そうしたところで蓄積されていく知識も大きいでしょう。
とくに小さいうちは,どれだけ普段の生活の中で「知的」なものに触れられるかが大きいのだと思います。
今,中学2年生は「気象」について勉強しています。
これも天気予報を見ているかどうかで大きく差がついた状態からのスタートとなります。できる子というのは,すでにスタートの時点でかなりの大差をつけているはずです。
たまに,「えっ,こんなことも知らないの?」と,ある生徒が常識的なことを知らなかったことに驚くことがあります。少しなら誰でもあることでしょうが,あれもこれも知らないというのであれば,勉強には支障がありそうです。
いろいろなことに興味をもって,視野を広げて,知的なものに触れていく,そうした家庭環境,学習環境が子どもたちの力を伸ばすのでしょうね。
では。