志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

介護

こんにちは。

 

10年前くらいの数年間,東京の高井戸で暮らしていました。

先日,ある凶悪事件の犯人が杉並区内のコンビニで逮捕されましたが,このコンビニはまさに住んでいた家の近くで,たまに利用していました。歩いて3分くらいでしょうか。それで当時のことを少しだけ思い出しました。コンビニの並びにファミレスと牛丼屋さんがあり,コンビニよりもこちらのほうがよく利用したでしょうか。懐かしい場所であることは確かです。

 

家の近所では,毎日犬を連れて散歩をしているおじさんに出会いました。出会ったといっても,こちらが見かけただけで,お話することはありません。余計な人間関係がわずらわしいですし,犬が好きというわけでもありませんので。

 

犬の名前はケビンといって,おじさんはいつも大きな声で「ケビン,お花がきれいだよ」,「ケビン,向こうからお友達(犬)が来るよ」などと飼い犬に話しかけていました。

当時はその散歩の様子が奇妙な光景に映りました。なぜなら,ケビンは大きなベビーカーのようなものに乗せられていて,おじさんがそれを押していたからです。

たまにおじさんが出会った人とお話していることがあり,たまたまその会話が聞こえてくることがあったのでおおよその状況がわかりました。

老犬になったケビンは足腰が弱って歩けなくなったのだそうです。おじさんは長生きするようにと,鳥のささ身をゆでたものをずっとエサにしていたのだそうです。

 

しかし,寝たきりになるまで生かされつづけていて,果たしてケビンは幸せなのだろうかと考えもしました。自然界では絶対に生きてはいけないわけですし,自然に逆らわずに召されるのが動物にとっては本来のあり方であって,そちらの方が幸せなのではなかろうかと考えたわけです。

 

最近では,ペットたちの健康管理もより進化したのでしょう。長生きしてケビンのように介護されている犬を見かけることも珍しくなくなりました。これからはペットを介護する時代です。昔は犬などは外で飼われていて残飯がエサだったわけですが,それで10年ほどで亡くなる犬が多かったようですが,時代は変わるものですね。

教室の近所でも,ベビーカーに乗せられて散歩している犬と飼い主をたまに見かけます。愛情をもって介護されている犬たちの様子,お世話する人たちの笑顔を見ていると,やはり彼(彼女)らは幸せなのだろうと思うのです。

ケビンもきっと幸せだったことでしょう。

 

では。