こんにちは。
中学3年生のときにこんなことがありました。
時期は5月くらいでしょうか。修学旅行の準備で毎日遅くまで学校に残っていました。
学年旗を作っていたときでした。ある先生から「勉強はしているかな?」と代表委員会のみんなに質問が飛んできました。
私などは堂々と「まったくしていません。毎日0分です。」と答えたものです。
他の委員のメンバーも,あまり勉強時間は取れていませんと,異口同音に話していました。
先生は,委員会で忙しいし仕方がないよねと,そんな論調のことをおっしゃると思っていたのですが,実際にはまったく逆のことをおっしゃいました。
受験生なのだしそれではいけないと。
秋になってやっと修学旅行に行ける方も多いでしょう。また,部活動も生徒会活動もこの秋でおしまいでしょう。
受験生であり,さらには高いところを目指すのであれば,他にどんな事情があろうとも勉強が優先です。これからは妨げるものもないのですから,勉強中心の生活を送ってほしいですね。
具体的なスケジュールを書くと,今の時期は第一に定期テストの勉強でしょう。それが終わってからは,完全に受験モードに移行し,できるものは過去問演習を中心に受験対策を行っていくといいでしょう。
また,ある日,この日はどうした理由かは覚えていませんが,いつもよりもかなり帰りが遅くなりました。夜7時を過ぎていたと思います。担当の先生が職員室に案内してくださり,お腹が空いたでしょうと,冷蔵庫からアイスクリームを取り出してご馳走してくださいました。
そこで先生から,今日はかなり遅くなったから,今から帰ると自宅に電話するように言われました。
職員室の電話を借りて,みんなが素直に電話をする中,私は「うちの親は心配しません。そんな家庭ではありません。」などと断ったところ,そのやり取りを遠くで聞いていた教頭先生から「親はどんなときでも心配するものです。電話をして差し上げなさい。」と優しく諭されたのを覚えています。
私には子どもはいませんが,そうした親御さんの気持ちや大人の配慮はわかるようになりました。
お話したのはそのただ一度きりですが,この教頭先生は本当にいい先生だったと思っています。
では。