志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

勉強合宿

こんにちは。

 

インターネットの記事でこのようなものを見つけました。

修学旅行や林間・臨海学校は「しんどい」? 負担感は教員9割近く、保護者の間にも賛否(京都新聞) - Yahoo!ニュース

 

修学旅行などの宿泊をともなう学校行事についてのアンケートで,先生方の多くが負担を感じているというものです。

 

学習塾でも「合宿」を行うところは少なくないですが,以前に私個人の意見として,塾の勉強合宿はあまり意味がないかもしれないと書いたこともあります。

私が教える側で参加した塾の勉強合宿の思い出を書こうと思います。

誤解のないようにお断りいたしますが,何度かZ会進学教室のことを記事にしておりますが,Z会進学教室では勉強合宿を行っていません。他の塾でのお話です。

 

教員側が大変なこととして,寝る時間がないというのが挙げられます。個人的にはこれが最大で,これに尽きるといっても過言ではないように思います。

 

勉強合宿だと,23時~24時くらいに就寝時間が設定されており,6時くらいに起床となっている場合が多いと思います。

24時に就寝となっていても,生徒たちは寝ません。修学旅行みたいなのもですから,電気だけ消してお話していたり,ひどい場合ははしゃいでいたりします。

見回りをして生徒たちを寝かしつける必要があります。

先生方は,その後でお風呂に入り,そしてやっと眠りにつけます。2時に寝られれば早いほうでしょうか。

翌朝は,6時までには着替えて準備をして,各部屋を回って生徒たちを起こす必要があります。3時間程度しか眠れない計算になります。女性の場合にはお化粧をするなどさらに準備に時間がかかるでしょう。睡眠時間はさらに少なくなりますね。

 

1泊2日の日程であれば,それでも問題はなく,楽しく授業ができるでしょう。

1度,3泊4日の合宿に参加したことがあります。先生方がどのような状態になっていくかは想像できることでしょう。合宿の最中,生徒たちの答案を採点していたのですが,同僚の若い先生が,採点をしながらそのまま眠ってしまったことがありました。無理もないことですね。

さらにこのときの思い出ですが,合宿用のテキストを渡されたのは前日の夕方でした。授業準備などほとんどできませんね。さらに,ふらふらな状態で授業をしていたわけです。

こちらもプロですから,それなりに形にはなるのですが,ベストの授業かというと絶対にそうではないです。当時の生徒さんたちには申し訳ない気持ちがあります。

 

合宿は利益率が高い傾向があり,学習塾の方としては無理にでも売りたい商品でしょう。ただし,3泊4日の合宿がそうであったように,商品の設計自体に無理があるような場合もあります。こうした実情を知っている立場としては,お勧めはできないというのが正直なところです。

 

では。