志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

情報の価値

こんにちは。

 

なんとなく,昨日の方はまたいらっしゃるのではないかと思っています。夜間中学ではなく,別のところで勉強したいと相談に来るのではなかろうかと。

 

そんなわけで,少しだけ調べてみたところ,札幌市内にも外国人の方に日本語を教えるボランティア団体がいくつかあることがわかりました。外国人の方のサークルもあるようです。

さらに,札幌市では市内に住む外国人の方を支援するために,相談窓口も設けていました。

支援してくださる方は,思った以上に多いようです。

 

では,昨日の方がどうして私のところに来たのかというと,相談できるところがあることをご存知なかったからでしょう。支援してくれるところがあっても,情報がないのでアクセスできなかったのだと思います。

漢字を勉強したいとおっしゃっていましたから,日本語で,しかもふんだんに漢字も用いて作成されているホームページなど,理解できようはずがありません。

 

支援する制度を作るだけでは,それを必要とする方たちは情報が得られなくてアクセスできないことが多く,支援は行き届かないのでしょう。いろいろと考えさせられます。

 

コロナが流行してから,行政もさまざまな支援策を講じてきました。支援を受けるためには,どのような制度があって,どういう条件なら支援を受けられるのか,ご自分で調べる必要があったでしょう。私も調べてみましたが,幸いにも大きくは売上が落ちておらず,ことごとく支援の対象から外れていました。

 

そんな中でも,当時衆議院議員であった石原伸晃氏が支援を受けていたというのは,やはり情報をもっていたからでしょう。情報があれば,制度の「悪用」も可能だと示す格好の事例だと感じています。

コロナによる経営難に関しても,情報が得られずに,支援の対象であったのに,そこにアクセスできなかった方が少なくないのかもしれません。

 

さらに,世間一般のことを考えれば,ご自身が支援が必要であることにすら気が付いていないケースもありそうです。第三者から見れば,明らかに困っている状況なのに,ご本人は自覚していないこともあるでしょう。

 

現在の私は学習塾を開いていますが,本当は経済的な理由で塾に通えない子どもたちを対象に,学習支援をやりたいと考えています。実現できるとしても,まだまだ先のことにはなるでしょうが。

そんなこともあり,支援の難しさについて改めて気づかされた出来事でした。

 

では。