志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

食事中

こんにちは。

 

高校3年生の1年間,蒲生先生という方に日本史を教わっていました。

前任の日本史の先生は教科書の1/4しか終えておらず,それを引き継いで受験指導をする必要もあり,中には私のように二次試験の論述問題を質問する生徒もおり,かなりの困難な状況の中で,並々ならぬ苦労をされてご指導なさっていたことは想像に難くありません。1年間大変にお世話になりました。

 

市内の先生方の異動の情報をチェックしていたのですが,4月から蒲生先生は札幌開成の副校長先生に就任されるそうです。栄転でしょう。おめでとうございます。

高校時代に数学を教わっていた宮田先生が校長,蒲生先生が副校長となり,今後の札幌開成の躍進にも期待したいものです。

 

かつて教えていた生徒に,非常に謙虚で礼儀正しく,不器用ですが愚直に努力を重ねる方がおりました。高校は進学校へと進み,慶應大学に進学されたと聞いています。

 

さて,その方が中学生のときに私は指導していたわけですが,このようなことがありました。

ある日,その生徒が職員の事務スペースにやってきて,私の姿を見つけました。私とも目が合いました。おそらく,何かの質問をしたかったのでしょう。ところがそのとき,私はお昼ご飯を食べていました。おにぎりなんかを片手にもぐもぐしていたと思います。

それを確認すると,その方は何事もなかったようにその場を立ち去ろうとしました。

「質問でしょ?いいからおいでよ」と声をかけたものの,「後できます」と立ち去ったのでした。

相手に配慮するすばらしい姿勢です。しかもまだ中学3年生ですし,時間に追われる受験生なのです。自分を優先したくなるのが普通でしょう。

 

一方で,私は高校3年生のとき,よりによってお弁当を食べていた蒲生先生に,日本史の論述問題の質問をしたことがあります。しかも問題は難解です。結局,先生のお昼休みを全部つぶしてしまいました。

こんな人間では,当然ですがいけませんね。

蒲生先生は,怒りもせずに普段通りに対応してくださいました。当時は若かった先生ですが,人間ができていますね。

 

書いていて恥ずかしくなりましたが,常に周囲に配慮ができるようになると,勉強もできるようになっていくでしょう。人間的に未熟だと,学びを深めるのには限界があるように思います。

 

では。