志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

実験してみる

こんにちは。

 

Z会時代に,1年間だけ会社のブログを書いていたのですが,いつの間にか,他の担当者が書いていたものも含めて,すべて削除されていました。

そこに書いていたことで,改めて強調したいことを,今後いくつか書いてみようと思います。

 

小学生のときは,理論的に正しいとわかっていることでも,実感がない抽象的なものに関しては,本当にそうなのだろうかと疑う気持ちがありました。

 

例えば,「音は秒速約340mで進む」というものです。音にも伝わる速さがあり,音源からの距離が離れているところでは,音が発生してから聞こえるまでにタイムラグがあります。

この目に見えない音が伝わること,伝わるのに時間がかかることが,小学生の自分には腑に落ちなかったことを覚えています。

 

小学校の先生に聞いてみると,運動会のピストルで確かめられるということでした。

短距離走のスターターの先生がピストルを撃つと,「パンッ」という音と煙が同時に発生します。しかし,離れたところで見ると,引金をひく動作と銃口からのぼる煙が見えてのち,やや間があってから「パンッ」と聞こえてくるというのです。

果たして,小学校のグラウンドで確かめてみたのですが,あまり広くはない校庭です。うまくはいきませんでした。

 

数年後,中学校でも陸上競技会というものがありました。こちらは,400mトラックがあり,観客席も設置されている,本格的な競技場で行われました。

短距離走を観客席で見ていた私は,ふと音の実験のことを思い出し,スターターから遠い場所まで観客席の中を移動して,観察してみたのでした。

このときは,見事に「煙」→「一瞬の間」→「音」と,そのズレが確認できたのでした。小さな感動を覚えたことは言うまでもありません。

 

とくに学齢が低いうちは,実体験と机上の学習とが両輪となって学力が伸びていくものです。お子さまが何か疑問に思ったことがあれば,お手軽なものであれば実際に見せてみると,大いに役立っていくことでしょう。

手間のかかる実験でも,インターネット上にはたくさんの動画が公開されていますので,目当てを見つけることができるかもしれません。

 

では。