志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

選挙制度

こんにちは。

 

最近,選挙のたびに思うのが,票を投じたい候補者がいない,魅力的な政党がないことです。投票率の著しい低下にも,そう考える人が少なくないことが表れているように思います。

 

なるべく政治的なことはブログに書かないようにはしているのですが,今の選挙制度の問題点が大きすぎる気がしているのは事実で,将来を担う子どもたちにも考えほしい問題だと思っていますので,今日は選挙制度について考えていることを書きたいと思います。

念のため,あくまで授業では,中立的に教えること,教科書にしたがって教えることを心がけていることを申し上げておきます。また,政治学の専門家ではありませんので,素人考えで述べていることはご承知おき願います。

 

まず,一票の格差について考える必要があると思っています。

衆議院での一票の格差は大問題で,1倍強程度に是正されるべきだと思っていますが,参議院でも同様の考え方でいいのでしょうか。

そもそも衆議院参議院では異なる性格を持たせることが二院制の骨子です。参議院だと,地域ごとの代表者を選出するとか,場合によっては,世代ごとの代表者を選出するとか,衆議院とは異なる考え方で選挙すべきではないかと思っています。

現状,衆議院参議院は単なるコピーとなっていて,二院制が十分に機能していないとも考えられます。

 

したがって,「鳥取・島根」,「高知,徳島」の合区は,一票の格差以上に重大な問題と思っていますし,若い国会議員,女性の国会議員が少ないことも大問題でしょう。若い世代の方,女性が必ず一定割合選出されるようなシステムがあったほうが望ましいのかもしれません。

 

ここからはかなりの暴論です。ブレストのレベルとしてお受け取り願います。

白票に「議席」を与えてもいいかもしれません。白票が「当選」した場合には,任期満了までその議席は欠員となります。有権者としては,議員に支払われる税を節約できるメリットがあります。

また,失言やスキャンダルなどで問題となる議員も少なくないですが,うかうかしていると白票に負ける恐れがあるわけで,みなさん,もっとまじめに政治活動を行うようになると思います。さらに,投票率も上がる可能性が高いでしょう。

現在の政治状況を考えると,比例代表制では,数議席が欠員となると思います。

 

根本的には,小選挙区制と政党助成金が一番の問題だと思っているのですが,今回は書くのを控えます。

 

他にも,1人しか選べないのも,正確に有権者の意思を反映できない選挙の欠陥かもしれません。こいつだけは絶対に当選させたくない,2番目にいいと思う人がいる,といった意見は反映されませんね。

仮に「マイナス一票」を投じられるのであれば,タレント議員の当選は困難になるでしょう。

選挙の仕組みを決めるのは,立法機関である国会です。国会議員のみなさんが,自分たちに都合の良い制度になるようにしているという側面はあるでしょう。

日本の選挙制度は,そろそろ限界のような気がしています。世界情勢を見ても,民主主義が曲がり角を迎えているように感じます。事実,世界では独裁国家が増えているようです。

 

では。