こんにちは。
勉強というものは積み重ねです。過去の積み重ねがなく,短期間に詰め込んだとしても,なかなかライバルには勝てないものです。
少しだけスケールの大きな話をすると,生まれてから今までの間に,「社会科」や「理科」に関することをどれだけ学び,知識として蓄えてきたか,その大きさが理社の得点には大きく影響するでしょう。
中学1年生でスタートラインは同じだと考えがちですが,すでに差は付いているでしょう。日々の努力を積み重ねないと,なかなか差は詰められないものです。
中学の数学に関しても,理社以上に小学校の算数の実力が影響するでしょう。
分数の計算がスムーズにできて,加えて割合や速さの考え方を理解しているだけで,中学では大きなアドバンテージになります。逆に言えば,分数の計算がしっかりできない中学1年生は思いのほか多く,それができていれば「4」の内申点は比較的簡単に取れることが多いです。
国語は文章を読んだ量や語彙力などで大きく差がつきますし,英語に関しても,小学校である程度学んだ子と,そうでない子がいるでしょう。
そろそろ冬を迎えますが,1つ気になっていることがあります。そろそろ高校2年生は,大学入試に向けて本腰を入れ始めなければならないのですが,その高校2年生たちのことです。
この世代に対しては,高校入試のときにある措置が取られました。コロナの影響で試験範囲が大幅に狭まったのです。私の教室でも,入試に出ない範囲も一通りは教えましたし,中学の授業でも教わったことでしょう。しかし,他の分野と同様にしっかりと勉強して理解したかというと,否と答える方が多いのではないでしょうか。
とくに困っている方が多いのではないかと思うのが数学です。
やはり,中学数学が固まっていないと,高校数学の理解の妨げになります。自分にも責任の一端はありますので,卒業生の方で困っている方がいらっしゃれば,できる限りお手伝いしたいなとは考えております。
では。