志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

消化不良にご注意

こんにちは。

 

今日で1年の折り返し地点です。6月が終わり,2020年も半分が過ぎたことになります。

入試までの残された期間も少なくなってきています。今年はコロナの影響で,塾や学校のカリキュラムが遅れているところが多いでしょう。

今までにも書いてきましたが,休校期間中の取り組みで,すでに大きく差がついていると思います。今年の場合はそれを取り戻すのがなかなか難しいかもしれません。夏休みが短縮されているからですね。

しかし,がんばりしだいではまだまだ挽回は可能でしょう。この夏をどう過ごすかが第二の分水嶺になるかもしれません。

 

速報版ですが,今年3月の北海道の公立高校入試について,報告書が出されています。

R02入学者選抜状況報告書(速報版) | 教育庁学校教育局高校教育課

この速報版に,各科目の得点分布のグラフが載っています。理科と社会がいびつ

な形になっていることがわかります。きれいな「山の形の分布」ではなく「台形のような分布」になっています。例年でも,理社ではできる生徒とそうではない生徒に二極化しており,差がつく科目であることがうかがえます。理科は二極化がさらに進展しており,今年の分布は「フタコブラクダ」のようになっています。

現3年生の入試では,学習期間が短縮されて理社にまで手が回らない生徒も多いでしょうから,ますます理社の二極化が進むように思います。

理社にもきちんと時間を掛けることが1つのポイントでしょう。

 

また,日程をギューギューに詰め込んでいる学習塾も少なくないようですが,絶対にやってはいけないことは,こなせる以上の授業や課題に取り組もうとして,消化不良になってしまうことです。

3つのことに手をつけて,どれもさらっとしか勉強できないよりも,1つのことだけを完璧にしたほうが,格段に力はつきます。これだけは断言します。

焦らずに,1つ1つ着実にこなしていくことを心がけてください。授業だけを詰め込んでもまったく力はつきません。

とくに,いろいろな予備校で単科の講座を考えられている大学受験生の方はご注意ください。個別塾に通われている高校受験生の方も同様ですね。集団塾にお通いの高校受験生の方も,場合によっては夏期講習を取らないという選択肢もあるでしょう。

 

「3科だけではなく理社までしっかり取り組もう」

「消化不良はいけないので,必要最低限のことを完璧にしよう」

と,矛盾するかもしれない2つのことを挙げました。

大切なのはバランスです。どうすれば,もっとも効率よく実力がつくのか,よくお考えいただくといいでしょう。

 

では。